デザインイラストレーション広告業界 絵描きさんに感謝!!イラストを活用したリッチな誌面づくり 15.11.09 ソフトウェア、サービス、ソリューションなど目に見えない製品を扱う企業にとって、特長や魅力、ビジネスモデルなどを伝えるのは、非常に難しいものです。今回はイラストレーションを使った表現手法について、作品をご紹介しながらお話ししたいと思います。ビビッドな原色を用いて華やかに、カラフルに表現写真で構成する誌面と、イラストレーションで表現する誌面には大きな違いがある。写真は物事を正しく忠実に再現できる反面、読者のイメージが固定されやすい。ありのままに伝えられるがゆえに、「生々しい」誌面となってしまう。その点、イラストレーションなら生活感を感じさせず、読者の想像を喚起する役目を果たす。このイラストは「家族と生活」というテーマで、原色を中心にベタ色面を用いた存在感のある作品に仕上がっている。若年層から30代の女性をターゲットと想定した。構図や形状はできるだけシンプルにし、より直感的な表現に。ポスターやパンフレットの表紙や扉ページ、あるいはコラムの挿絵など、誌面のアクセントとなる作風だ。登場人物の表情やジェスチャーにも注目してほしい。とても単純な面だけで構成されており、カラフルながらも中性的で素朴な表現となっている。作品:イケベヨシアキ http://i-ke-be.com ビジネスモデルを伝えるのに有効なイラスト・ダイアグラム一般的に、ダイアグラムとは図表化することを言う。言葉(文章)だけでは説明しづらいことを、読者に分かりやすく伝えるためのテクニックだ。そして図表にイラストレーションを用いると、伝達力の向上だけでなく、見ていて楽しい誌面となる。最近ではインフォグラフィックなど絵で表現することが注目されているが、無機質な図表を読者に「読みたい」と思わせるため、効果的な方法として評価が高い。ここでは「ネット通販のビジネスモデル」という架空のテーマを設定。CRM・データベースなどシステムや、実店舗・営業などリアルな業務の全体像が、ひと目で分かるイラスト・ダイアグラムが完成した。実際に業務を担当する社員や顧客など登場人物をイラスト化。PC・ショップ・DMなどのアイコンとともに表現した。たしかに文字だけでも成立する図表だが、イラストを使えば読者に動機づけを持たせることができる。作品:秋葉あきこ http://akibaakiko.com 事業内容を“見える化”し、読者の理解を大幅に促進社外の方に、自社のサービスを理解してもらうには工夫が必要だ。目に見えない抽象的なサービスを提供する企業の場合には、イラストが特に大きな効力を発揮する。例えば「高齢化社会に向けた街づくりを支援する」サービスを提供する企業が、その事業内容をPRしようと考えた場合。言葉による伝達だけでは漠然とし過ぎており、なかなか相手には伝わらないだろう。そこでイラストレーションの出番となる。運営する高齢者向け施設のある街は、安全・安心に暮らすことができ、地域住民とのふれあいも多い。周辺には病院や公園があり、バス停も近くて交通も至便。緑も多く、地域の方々と支え合って生活する環境が描かれている。写真を活用する方法もあるが、イメージが美化され過ぎて固定的な印象となる可能性が高い。そのため、事業の全体像や社会貢献などビジョンを表現するには、あまり適していない。イラストを用いることで、読者に無理なく共感を得られやすい誌面づくりが可能となる。作品:宮下やすこ http://myst845.jimbo.com/ イラストレーションには作家さんにより、幅広い画風がある。自社の文化や社風、読者の属性に合わせたイラストレーションで、“伝わる”レイアウトを検討してはどうだろうか。 関連記事 ~すでにそこにある未来~ 大転換期の広告手法 【第Ⅲ部 広告・広報の... Illustratorでクリッピングマスクしたオブジェクトを自由に動... 新卒採用の新ルール ~市場の今~【後編】 Illustratorで必須機能! タブルーラーを使いこなそう!
ソフトウェア、サービス、ソリューションなど目に見えない製品を扱う企業にとって、特長や魅力、ビジネスモデルなどを伝えるのは、非常に難しいものです。
今回はイラストレーションを使った表現手法について、作品をご紹介しながらお話ししたいと思います。
ビビッドな原色を用いて華やかに、カラフルに表現
写真で構成する誌面と、イラストレーションで表現する誌面には大きな違いがある。
写真は物事を正しく忠実に再現できる反面、読者のイメージが固定されやすい。
ありのままに伝えられるがゆえに、「生々しい」誌面となってしまう。
その点、イラストレーションなら生活感を感じさせず、読者の想像を喚起する役目を果たす。
このイラストは「家族と生活」というテーマで、原色を中心にベタ色面を用いた存在感のある作品に仕上がっている。
若年層から30代の女性をターゲットと想定した。
構図や形状はできるだけシンプルにし、より直感的な表現に。ポスターやパンフレットの表紙や扉ページ、あるいはコラムの挿絵など、誌面のアクセントとなる作風だ。
登場人物の表情やジェスチャーにも注目してほしい。
とても単純な面だけで構成されており、カラフルながらも中性的で素朴な表現となっている。
作品:イケベヨシアキ http://i-ke-be.com
ビジネスモデルを伝えるのに有効なイラスト・ダイアグラム
一般的に、ダイアグラムとは図表化することを言う。
言葉(文章)だけでは説明しづらいことを、読者に分かりやすく伝えるためのテクニックだ。
そして図表にイラストレーションを用いると、伝達力の向上だけでなく、見ていて楽しい誌面となる。
最近ではインフォグラフィックなど絵で表現することが注目されているが、無機質な図表を読者に「読みたい」と思わせるため、効果的な方法として評価が高い。
ここでは「ネット通販のビジネスモデル」という架空のテーマを設定。
CRM・データベースなどシステムや、実店舗・営業などリアルな業務の全体像が、ひと目で分かるイラスト・ダイアグラムが完成した。
実際に業務を担当する社員や顧客など登場人物をイラスト化。PC・ショップ・DMなどのアイコンとともに表現した。
たしかに文字だけでも成立する図表だが、イラストを使えば読者に動機づけを持たせることができる。
作品:秋葉あきこ http://akibaakiko.com
事業内容を“見える化”し、読者の理解を大幅に促進
社外の方に、自社のサービスを理解してもらうには工夫が必要だ。
目に見えない抽象的なサービスを提供する企業の場合には、イラストが特に大きな効力を発揮する。
例えば「高齢化社会に向けた街づくりを支援する」サービスを提供する企業が、その事業内容をPRしようと考えた場合。
言葉による伝達だけでは漠然とし過ぎており、なかなか相手には伝わらないだろう。
そこでイラストレーションの出番となる。
運営する高齢者向け施設のある街は、安全・安心に暮らすことができ、地域住民とのふれあいも多い。
周辺には病院や公園があり、バス停も近くて交通も至便。
緑も多く、地域の方々と支え合って生活する環境が描かれている。
写真を活用する方法もあるが、イメージが美化され過ぎて固定的な印象となる可能性が高い。
そのため、事業の全体像や社会貢献などビジョンを表現するには、あまり適していない。
イラストを用いることで、読者に無理なく共感を得られやすい誌面づくりが可能となる。
作品:宮下やすこ http://myst845.jimbo.com/
イラストレーションには作家さんにより、幅広い画風がある。
自社の文化や社風、読者の属性に合わせたイラストレーションで、“伝わる”レイアウトを検討してはどうだろうか。