Webの世界は、急速に変化しています。昔を思えば、Webサイトを制作しただけで集客できる時代がありました。
しかし現在は、多くの企業が自社のホームページを持ち、中にはオウンドメディアを運営しているところもあります。

この“ウェブ戦国時代”でマーケティングを成功させるには、トレンドを把握する必要があるのです。

Webマーケティングの現状とは？

1．購入までの流れが変化

これまではテレビCMなどで商品を認知し、買い物に行った際にたまたま発見したから購入するというのが一般的でした。
一方で現在は、売り場へ行く前にまず検索し、本当に大丈夫か確認してから購入する人が増加。特に最近はスマートフォンが登場したことによって、この傾向は益々顕著になっています。
これは、BtoBビジネスも例外ではありません。商談に向かう前に相手企業のサイトを訪問し、その会社について調べるといった行為は、日常的に行われているのです。
そのため、今まで以上にWebサイトのコンテンツが重要視されるように。単に情報を届けるだけではなく、自社の考え方が伝わるようなものにする必要が出てきました。

2.Web広告費の上昇

Web広告を出稿する企業が増加したことにより、広告費が上昇しています。
紙と比べればまだまだ安価ではありますが、近い将来、同程度のコストになるだろうと予測されています。利用者が増えたことで、出稿費が数倍以上に膨れ上がることも。
つまり、軽い気持ちで利用することが難しくなっているのです。

ここまで聞くと「Webの将来は暗いのではないか」と疑いたくなるものです。しかしきちんと“トレンド”をつかめば、現在でもそれほどコストをかけずにマーケティングを行うことができます。

コストをかけずに集客する方法とは？

ここで言う“トレンド”とは、1～2年で廃れていくものではなく、5～10年単位程度で続くもの。短いスパンを追いかけてビジネスをしても、それが終わった時点で収益を得られなくなります。
それよりも長く続くものを見極めてそれに乗るほうが、安定して事業を続けることができるのです。

ここでは2つのトレンドをご紹介します。

1.サイト訪問者の“スマホ化”

ここ数年でスマートフォン利用者は急増しました。今では、周りを見渡せばほとんどの人が持っていますし、Webサイトを閲覧する機器もパソコンからスマートフォンに移行しつつあります。
実際、「BtoC向けサイトでは8割、BtoBの場合でも4割がスマートフォンからのアクセス」というデータもあります。

そのため、Webサイトのスマートフォンへの対応が急務となっています。
これは、ただレスポンシブ(様々な種類の機器や画面サイズに合わせてWebサイトを表示すること)にすればいいということではありません。
そもそも、パソコンとスマートフォンではウェブサイトを見る際の目的が違います。

パソコンで見るのは細かく調べたいとき。コンテンツがきちんと整理され、どこにどの情報があるのかわかることが大事です。

一方スマートフォンで調べるときは、移動中などの隙間時間が多いです。そのため、いかに速く欲しい情報にたどり着けるかが重要になります。

この違いを意識して作られているかどうかが、Webサイトによる成果に大きな影響を及ぼすのです。

2.最近の注目ワード「コンテンツ・マーケティング」

コンテンツ･マーケティングとは、Webサイト上に有益なコンテンツを掲載し、見込み顧客との信頼関係を築くことで商品購入やサービス申し込みを促す手法のことです。

近年Googleの検索精度が上がっており、優れた内容のページが上位表示されるようになりました。
今までのSEO対策(検索結果の中でなるべく上位に表示するための手法)は、隠しテキストを設置し検索されやすくするなどGoogleの“裏をつく”ような手法が多かったのですが、最近では純粋に良いものが評価されるようになってきました。
つまり、真面目にコンテンツを更新する企業にとっては今がチャンスなのです。

掲載すべき記事の基準は、分かりやすく言えば「顧客との知識差」です。自分が行っているビジネスについてなら、とても詳しいはず。
それを掲載することで、顧客との信頼関係を築きましょう。

コンテンツ・マーケティングについては、過去にも取り上げているので、よろしければご覧ください。

「主役はコンテンツ！ 売り込まなくても売れる最新Webマーケティング①」「②」

特にここ数年、コンテンツが重要視される傾向にあります。ネタさえあればさほどコストをかけずに今日から始めることもできます。早速始めてみてはいかがでしょうか。