株主通信IR/CSR “読まれない”株主通信は廃止、“読まれる”冊子へ 21.01.20 株主に向けて会社の現状や事業戦略、決算情報などを発信する「株主通信」。多くの企業が半期と通期の年に2回発行している、まさに株主との定期的なコミュニケーションを可能にする冊子です。ところが、近年は「株主通信」の廃止を考える企業が増えてきています。これには2つの理由があります。1つ目は、株主通信を読んでいない株主・投資家が多いこと。手元に届いた冊子の内容にすべて目を通す人は、およそ3割しかいません。読んだとしても興味のあるページだけに目を通す程度に留まるのが現状です。2つ目は、インターネット利用率の増加やスマートフォンが普及したこと。今では、ほとんどの企業がIR情報を自社のWebサイトに公開しているため、印刷費のかかる株主通信を作る必要性が低下しているのです。しかし、ここで考えてほしいのが、果たしてWebサイトのIR情報は株主・投資家に読まれているのかという疑問です。出資を検討するときは、企業の業績や今後のビジョンを知るためにWebサイトで情報を行います。しかし、投資後は閲覧しないという人も。定期的なコミュニケーションの場となる株主通信を廃止してしまうと、株主・投資家が企業を思い出す機会は減ってしまいます。そこで、“読まれる”ための株主通信を作ることが重要になるのです。では、“読まれる”冊子にするには、どうしたらいいのでしょうか。これには3つのポイントがあります。①体裁を工夫する株主通信はページ数の少ないものであれば、正方形のサイズが一般的。そのため、複数の企業へ投資をしている人の手元には、似たような冊子ばかりが届き、読もうという気持ちは生まれづらくなります。そこで、他社と差をつけるために体裁を工夫することも重要です。例えばA4サイズの横長の冊子や、折パンフレットなどにすることで、読者の目を惹きつけることができます。そのほか、観音ページを加えるといったアイデアも、ぜひ検討してみてください。②コンテンツを工夫するそもそも、掲載されている内容がつまらなければ、読者は読み進めたいとは思いません。そこで、コンテンツの充実を図ることが大切です。事業概要のページでは、文字だけでなくイラストも交えて説明すると、より分かりやすく伝えることができます。さらに、働く社員を見せるプロジェクトストーリーや、お客様からの感謝の声を掲載した企画も盛り込むと、読み応えのある株主通信が完成します。③デザインを工夫する株主通信だからといって、デザインを固くする必要はありません。複数の色を使ったり、切り抜いた写真を散りばめてみたりと、カジュアルな見せ方をすると気軽に手に取ることができます。また、ページが文字で埋め尽くされていると、人は読みづらさを感じてしまうもの。図やグラフなども取り入れながら、より分かりやすいレイアウトにすることで、読者に対して親しみやすい印象を与えられます。まとめいかがでしたか? 従来のような“普通”の株主通信であれば廃止してもかまいませんが、せっかくなら読まれる冊子へ変えていきたいものです。そのためには、事業内容やブランドが伝わる株主通信を作ることが重要。株主や投資家にとってより分かりやすく、自社の魅力を最大限に伝えた冊子づくりを心がけていきましょう。また、完成した株主通信は、すでに投資をしてくれている株主だけでなく、その他のステークホルダーに配布することができます。例えば、日本最大級のIRイベントである「IRフェア」に参加し、来場者に配る方法です。様々な業界の人が集まるため、大きな訴求力を発揮します。また、求職者に配布するのもあり。会社案内や採用案内、Webには記載されていない情報が株主通信には載っているため、企業理解を深めるツールにもなります。そのほか、社外だけでなく社内にも配布すると効果的です。働いている社員は自社の財務状況を知らないことがほとんど。内容がコンパクトにまとまっている株主通信を読んでもらえれば、今後の事業の展開も理解でき、仕事への意欲にもつながります。株主や投資家だけでなく、あらゆるステークホルダーにも配布できる株主通信。この機会に、リニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。アドバンド株式会社では、制作のお手伝いだけでなく、コンセプトやコンテンツ、ビジュアルのご提案が可能です。ご相談やお問い合わせは以下のフォームへ。株主通信の制作を見直したい方は、是非お問い合わせください。お問い合わせフォーム 関連記事 MacのFinderで省略された長いファイル名を瞬時に表示する方法 Illustratorで写真を切り抜くには? アフターコロナの突破口を想像できるか?【生活】 インナーブランディングのための秘密兵器「理念ブック」とは!?【前編】...
株主に向けて会社の現状や事業戦略、決算情報などを発信する「株主通信」。多くの企業が半期と通期の年に2回発行している、まさに株主との定期的なコミュニケーションを可能にする冊子です。
ところが、近年は「株主通信」の廃止を考える企業が増えてきています。これには2つの理由があります。
1つ目は、株主通信を読んでいない株主・投資家が多いこと。手元に届いた冊子の内容にすべて目を通す人は、およそ3割しかいません。読んだとしても興味のあるページだけに目を通す程度に留まるのが現状です。
2つ目は、インターネット利用率の増加やスマートフォンが普及したこと。今では、ほとんどの企業がIR情報を自社のWebサイトに公開しているため、印刷費のかかる株主通信を作る必要性が低下しているのです。
しかし、ここで考えてほしいのが、果たしてWebサイトのIR情報は株主・投資家に読まれているのかという疑問です。出資を検討するときは、企業の業績や今後のビジョンを知るためにWebサイトで情報を行います。しかし、投資後は閲覧しないという人も。定期的なコミュニケーションの場となる株主通信を廃止してしまうと、株主・投資家が企業を思い出す機会は減ってしまいます。そこで、“読まれる”ための株主通信を作ることが重要になるのです。
では、“読まれる”冊子にするには、どうしたらいいのでしょうか。
これには3つのポイントがあります。
①体裁を工夫する
株主通信はページ数の少ないものであれば、正方形のサイズが一般的。そのため、複数の企業へ投資をしている人の手元には、似たような冊子ばかりが届き、読もうという気持ちは生まれづらくなります。そこで、他社と差をつけるために体裁を工夫することも重要です。例えばA4サイズの横長の冊子や、折パンフレットなどにすることで、読者の目を惹きつけることができます。そのほか、観音ページを加えるといったアイデアも、ぜひ検討してみてください。
②コンテンツを工夫する
そもそも、掲載されている内容がつまらなければ、読者は読み進めたいとは思いません。そこで、コンテンツの充実を図ることが大切です。事業概要のページでは、文字だけでなくイラストも交えて説明すると、より分かりやすく伝えることができます。さらに、働く社員を見せるプロジェクトストーリーや、お客様からの感謝の声を掲載した企画も盛り込むと、読み応えのある株主通信が完成します。
③デザインを工夫する
株主通信だからといって、デザインを固くする必要はありません。複数の色を使ったり、切り抜いた写真を散りばめてみたりと、カジュアルな見せ方をすると気軽に手に取ることができます。また、ページが文字で埋め尽くされていると、人は読みづらさを感じてしまうもの。図やグラフなども取り入れながら、より分かりやすいレイアウトにすることで、読者に対して親しみやすい印象を与えられます。
まとめ
いかがでしたか? 従来のような“普通”の株主通信であれば廃止してもかまいませんが、せっかくなら読まれる冊子へ変えていきたいものです。そのためには、事業内容やブランドが伝わる株主通信を作ることが重要。株主や投資家にとってより分かりやすく、自社の魅力を最大限に伝えた冊子づくりを心がけていきましょう。
また、完成した株主通信は、すでに投資をしてくれている株主だけでなく、その他のステークホルダーに配布することができます。例えば、日本最大級のIRイベントである「IRフェア」に参加し、来場者に配る方法です。様々な業界の人が集まるため、大きな訴求力を発揮します。また、求職者に配布するのもあり。会社案内や採用案内、Webには記載されていない情報が株主通信には載っているため、企業理解を深めるツールにもなります。そのほか、社外だけでなく社内にも配布すると効果的です。働いている社員は自社の財務状況を知らないことがほとんど。内容がコンパクトにまとまっている株主通信を読んでもらえれば、今後の事業の展開も理解でき、仕事への意欲にもつながります。
株主や投資家だけでなく、あらゆるステークホルダーにも配布できる株主通信。
この機会に、リニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。
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