アドバンド株式会社

記念誌制作に役立つ6つのアイデア ~発行目的と対象読者~

17.07.06
記念誌制作に役立つ6つのアイデア ~発行目的と対象読者~

3 つの視点からターゲットを想定し期待する成果を全社で共有する。

一般的に記念誌の発行目的は、「会社の変遷や歴史をまとめ、節目の感謝を
社内外に伝えること」だと言われています。創業者の想いを理解し、
先人の貴重な経験を知る。経営資料や情報の整理と継承、節目としての
社業の棚卸、これらを会社の未来に活用する。また、現在とはちがい
情報の蓄積が困難だった時代、社史には研究資料としての価値もありました。
経営史としてだけでなく産業史として、図書館や研究機関へ寄贈するケースも
少なくありませんでした。

ところが現在、記念誌の発行目的は少しずつ変化してきました。
むしろ企業成長に向けた積極的な施策、主にブランディングとして注目されています。
これには①シナジー ②マーケット ③リクルートという3つの視点があります。




「シナジー」は従来の発行目的に近いテーマ。
会社の資料・記録の整理や承継、創業者の精神や理念の共有、そして
社内の連帯感の育成が主な目的です。全従業員に対して会社のアイデンティティ
への理解を促し、過去の経験や教訓を今後の事業運営に活かすナレッジマネジメント
にも寄与します。また、最近では社員の教育・研修ツールとして、記念誌を活用する
企業もあるようです。

「マーケット」はお客様や取引先など、主に社外に向けた企業価値の発信です。
企業のイメージアップを図り、ブランディングを実現。営業面では、
お客様との対話を生むツールとして利用できます。

最後に求職者を対象とした「リクルート」。
記念誌の制作にあたり収集した資料や編集したコンテンツは、
自社の強みや魅力を再確認する最高の素材となります。
記念誌として配布、あるいはコンテンツをPPTにまとめ、会社説明会で
上映するなど、採用力アップをねらいます。
対象読者は従業員(およびその家族)を中心として、OB、お客様や
取引先、サプライヤー、求職者、金融機関・株主、地域住民などさまざま。
ただしターゲット(中心となる読者)の軸足を決めることが大切です。

次回、「企画のヒント」へ続く。


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