社内報人材戦略広報PRプランニングデザイン 社内報の改訂・リニューアルで、担当者が知っておきたい3つの要点 15.10.21 モバイルゲーム業界の草分けともいえるGREEが、あえて紙媒体の社内報を発行したというニュースが報じられました。定期発行される社内報は、インナーブランディングのツールとして注目されています。本来、社内報はイントラネットと同様、役員や社員同士の情報共有やベクトルの統一を目的として発行されてきました。ところが昨今では社員の家族に会社のことを知ってもらう、入社を検討中の学生に配布する、さらにブランディングツールとして広く活用するなど、幅広い目的で制作されています。すでに社内報が発行されている企業も多いのですが、「ほとんど読まれていない」「デザインがかっこ悪くて外部に見せられない」など、たくさんの不満を抱えている企業も少なくありません。これらの不満は、発行自体がルーティン化し、現状の読者ニーズを満たしていないことに起因しています。一方では社内報をリニューアルしようにも、どこから手を付けていいのか分からないという声も聞きます。現実的には予算をかけづらいアイテムだけに、検討方法に苦慮している企業も多いようです。もっと読まれる社内報にし、ブランディングやロイヤリティ向上を実現したい─。社内報の改訂やリニューアルに成功するためには、いくつかのポイントがあります。要点(1) 発行目的とターゲット読者を明確化実は多くの企業において、事業環境や働く人の意識が変化しているにもかかわらず、社内報の目的が検討・共有されないまま発行が継続されています。発行当時のスタイルのままのページ構成で、企画や見せ方がマンネリ化している状態が続いていることが非常に多いのです。そんな時は一度、オールクリアすることをおすすめします。小手先の発注先変更やデザインの変化では、抜本的な解決にはなりません。経営陣も含め、そもそも誰をターゲット(読者)に、何を伝えるために(目的)発行しているかを再考する必要があります。極端な話、目的が見つからないなら発行する必要などないかも知れません。要点(2) 4つのコンテンツをバランス良く配置一般的に社内報に掲載する記事(コンテンツ)には、大きく4つの種類があります。これらは①トップダウン ②ボトムアップ ③インフォメーション ④コミュニティです。各企業において発行目的やターゲット読者により、これらの割合は異なります。通常はそれぞれバランス良い割合で配置するのですが、例えば「社員が主役」の社内報にしたいのなら、②ボトムアップの記事が100%でも構いません。ただし根本的なこととして、「会社へのロイヤリティが高まる」「社員自身のモチベーションが向上する」「他部署への関心が深まる」などの要件を満たすことは言うまでもありません。これら4つのコンテンツですが、単なる情報提供では読む動機づけにはなりません。読者に「読みたい!」と思わせるだけの誌面づくりが肝要となります。要点(3) ビジュアル表現の工夫で大きく変わる最後にデザインの重要性についてお伝えしようと思います。まったく同じ企画の切り口だとしても、キャッチコピーや見せ方の工夫、写真の良し悪しで読者の印象は大きく変わります。もちろんこれは読者満足度に大きく影響します。年数回発行する定期刊行物だけに、マンネリ化は絶対に避けたい。そのためには年に1度でいいので企画会議を実施し、年間を通じたコンセプトをプランニングすることが重要です。社内だけでは企画力に乏しいというなら、制作会社のデザイナーやプランナーに同席してもらうことも検討してほしい。これは思った以上の効果が期待できます。いずれにせよ、せっかく予算と手間をかけて定期的に発行する社内報。社員に愛され、読まれなければ意味がありません。社内報の改訂やリニューアルをお考えのご担当者様には、ぜひこれらのアイデアを活用していただきたいと思います。 関連記事 Webサイトは新規顧客を獲得するゲートウェイ、そして企業の生命線。 MacのWordで「高度な検索」にショートカットキーを割り当てる方法... イラレで段組みを作ってみよう! ~すでにそこにある未来~ 大転換期の広告手法 【第Ⅲ部 広告・広報の...
モバイルゲーム業界の草分けともいえるGREEが、あえて紙媒体の社内報を発行したというニュースが報じられました。
定期発行される社内報は、インナーブランディングのツールとして注目されています。
本来、社内報はイントラネットと同様、役員や社員同士の情報共有やベクトルの統一を目的として発行されてきました。
ところが昨今では社員の家族に会社のことを知ってもらう、入社を検討中の学生に配布する、さらにブランディングツールとして広く活用するなど、幅広い目的で制作されています。
すでに社内報が発行されている企業も多いのですが、「ほとんど読まれていない」「デザインがかっこ悪くて外部に見せられない」など、たくさんの不満を抱えている企業も少なくありません。
これらの不満は、発行自体がルーティン化し、現状の読者ニーズを満たしていないことに起因しています。
一方では社内報をリニューアルしようにも、どこから手を付けていいのか分からないという声も聞きます。
現実的には予算をかけづらいアイテムだけに、検討方法に苦慮している企業も多いようです。
もっと読まれる社内報にし、ブランディングやロイヤリティ向上を実現したい─。
社内報の改訂やリニューアルに成功するためには、いくつかのポイントがあります。
要点(1) 発行目的とターゲット読者を明確化
実は多くの企業において、事業環境や働く人の意識が変化しているにもかかわらず、社内報の目的が検討・共有されないまま発行が継続されています。
発行当時のスタイルのままのページ構成で、企画や見せ方がマンネリ化している状態が続いていることが非常に多いのです。
そんな時は一度、オールクリアすることをおすすめします。
小手先の発注先変更やデザインの変化では、抜本的な解決にはなりません。
経営陣も含め、そもそも誰をターゲット(読者)に、何を伝えるために(目的)発行しているかを再考する必要があります。
極端な話、目的が見つからないなら発行する必要などないかも知れません。
要点(2) 4つのコンテンツをバランス良く配置
一般的に社内報に掲載する記事(コンテンツ)には、大きく4つの種類があります。
これらは①トップダウン ②ボトムアップ ③インフォメーション ④コミュニティです。
各企業において発行目的やターゲット読者により、これらの割合は異なります。
通常はそれぞれバランス良い割合で配置するのですが、例えば「社員が主役」の社内報にしたいのなら、②ボトムアップの記事が100%でも構いません。
ただし根本的なこととして、「会社へのロイヤリティが高まる」「社員自身のモチベーションが向上する」「他部署への関心が深まる」などの要件を満たすことは言うまでもありません。
これら4つのコンテンツですが、単なる情報提供では読む動機づけにはなりません。
読者に「読みたい!」と思わせるだけの誌面づくりが肝要となります。
要点(3) ビジュアル表現の工夫で大きく変わる
最後にデザインの重要性についてお伝えしようと思います。
まったく同じ企画の切り口だとしても、キャッチコピーや見せ方の工夫、写真の良し悪しで読者の印象は大きく変わります。
もちろんこれは読者満足度に大きく影響します。
年数回発行する定期刊行物だけに、マンネリ化は絶対に避けたい。
そのためには年に1度でいいので企画会議を実施し、年間を通じたコンセプトをプランニングすることが重要です。
社内だけでは企画力に乏しいというなら、制作会社のデザイナーやプランナーに同席してもらうことも検討してほしい。
これは思った以上の効果が期待できます。
いずれにせよ、せっかく予算と手間をかけて定期的に発行する社内報。
社員に愛され、読まれなければ意味がありません。
社内報の改訂やリニューアルをお考えのご担当者様には、ぜひこれらのアイデアを活用していただきたいと思います。