株主通信社会環境報告書IR/CSR 統合報告書はじめの一歩vol.01 共に歩むパートナーを決めよう!支援会社の選び方 21.11.09 「ウチの会社の統合報告書を作ってくれ」……と上司から言われたら、あなたはまず何をしますか?何から手を付けていいかわからない方は、まず始めに支援会社を探すことをオススメします。コストを抑えるためになるべく内製化したい、という思いもあるかもしれませんが、つくる際に注意すべきポイントがあるのです。統合報告書には、制作する上で参照するガイドラインがいくつかあります。絶対遵守!というわけではありませんが、そのガイドラインに合わせて構成すると、必要な内容をまんべんなく扱うことができます。ただ、慣れていない人にとっては内容が少し難しいのがネック。そこで、始めのうちはガイドラインを熟知する支援会社の力を借りながら制作し、ある程度慣れてきたら自分たちで作る、という流れが最もスムーズなのです。では、統合報告書を制作している会社にはどんな種類があるのでしょうか?強み・弱みに合わせて支援会社を検討統合報告書をつくっている会社には、大きく分けて4つのタイプがあります。それぞれ見ていきましょう。①IRコンサルティング会社IR関連のコンサルティングや、ツール制作を専門に行っている会社です。専門分野なだけに、価値創造モデルの作成やマテリアリティの特定といった上流工程に強く、頼もしい存在です。ただ、制作自体は外注の場合も多く、デザインや文章の修正を頼んだ際に時間がかかることがあります。また、コストは高くなりがちです。②広告・出版会社広告代理店や出版社の中にも、コーポレートレポートを作成する部署があります。校正やファクトチェックに強いため、正確な冊子ができあがることでしょう。ただし、ここ最近で新規参入した事業者も多く、制作におけるノウハウが蓄積されていない可能性があります。③印刷会社印刷会社の企業レポート専門部署に依頼するのも一つの手です。自社で印刷機を持っているため、大量印刷をする場合でも価格を抑えられるのが魅力。その一方で、企画やデザインには物足りなさを感じることがあるかもしれません。また、制作部分は外注している場合もあり、細かな修正は伝えづらいこともあります。④制作会社IRツールに限らず、社内報や記念誌など、さまざまなツール制作を行っているのが制作会社。企画やデザインに強いので、わかりやすく魅力的なページデザインをしたいならば検討してみるとよいでしょう。ただし、あくまでも制作がメインの業務であり、IR業務や上流工程に関して詳しくない可能性があります。それぞれの強み・弱みを表にまとめるとこのようになります。IRコンサルティング会社広告・出版会社印刷会社制作会社強み上流工程や概念的な部分の作成校正やファクトチェック手頃な価格設定ハード面企画やデザインなど表現力修正などの対応弱み実際の制作工程は外注が多く、細かな対応が難しい場合が多いコストがかかりぎみ新規参入が多く、制作ノウハウが不十分なことも上流工程、企画やデザイン力に弱く、外注も多い上流工程の制作、IRツールを制作できる企業が少ないでは、こういった支援会社をどのように探し、選べばよいのでしょうか?次からはそのポイントをお伝えします。支援会社の上手な探し方統合報告書の支援会社を探す上で、最も手軽なのはやはりWeb検索です。まず、検索エンジンで「統合報告書 制作支援」「サステナビリティレポート デザイン」といったキーワードで調べます。いくつかヒットするはずなので、その中からピンとくる会社に資料請求してみましょう。また、取引先などで統合報告書を作っている会社がある場合、どこに発注しているのか聞いてみるのも良い方法です。やりとりのしやすさや対応してくれる範囲など、Webサイトからは見えてこない情報も得られるので、より具体的に検討できます。いかがでしょうか?今回は「統合報告書を制作する際の支援会社の選び方」をお伝えしました。親身に相談に乗ってくれる会社にサポートしてもらいつつ、貴社らしい統合報告書を作ってくださいね! 関連記事 【第1回】人をたくさん載せるにはどうしたらいいの?【社内報の企画相談... Webページが更新されないときは、スーパーリロード(フルリロード)を... CSRとESGを包含するSDGsへの期待 Vol.01 【マンネリレスキュー 株主通信編】株主通信、いつも同じ内容になってい...
「ウチの会社の統合報告書を作ってくれ」
……と上司から言われたら、あなたはまず何をしますか?
何から手を付けていいかわからない方は、まず始めに支援会社を探すことをオススメします。
コストを抑えるためになるべく内製化したい、という思いもあるかもしれませんが、つくる際に注意すべきポイントがあるのです。
統合報告書には、制作する上で参照するガイドラインがいくつかあります。
絶対遵守!というわけではありませんが、そのガイドラインに合わせて構成すると、必要な内容をまんべんなく扱うことができます。
ただ、慣れていない人にとっては内容が少し難しいのがネック。
そこで、始めのうちはガイドラインを熟知する支援会社の力を借りながら制作し、ある程度慣れてきたら自分たちで作る、という流れが最もスムーズなのです。
では、統合報告書を制作している会社にはどんな種類があるのでしょうか?
強み・弱みに合わせて支援会社を検討
統合報告書をつくっている会社には、大きく分けて4つのタイプがあります。
それぞれ見ていきましょう。
①IRコンサルティング会社
IR関連のコンサルティングや、ツール制作を専門に行っている会社です。
専門分野なだけに、価値創造モデルの作成やマテリアリティの特定といった上流工程に強く、頼もしい存在です。
ただ、制作自体は外注の場合も多く、デザインや文章の修正を頼んだ際に時間がかかることがあります。また、コストは高くなりがちです。
②広告・出版会社
広告代理店や出版社の中にも、コーポレートレポートを作成する部署があります。校正やファクトチェックに強いため、正確な冊子ができあがることでしょう。
ただし、ここ最近で新規参入した事業者も多く、制作におけるノウハウが蓄積されていない可能性があります。
③印刷会社
印刷会社の企業レポート専門部署に依頼するのも一つの手です。自社で印刷機を持っているため、大量印刷をする場合でも価格を抑えられるのが魅力。
その一方で、企画やデザインには物足りなさを感じることがあるかもしれません。また、制作部分は外注している場合もあり、細かな修正は伝えづらいこともあります。
④制作会社
IRツールに限らず、社内報や記念誌など、さまざまなツール制作を行っているのが制作会社。
企画やデザインに強いので、わかりやすく魅力的なページデザインをしたいならば検討してみるとよいでしょう。
ただし、あくまでも制作がメインの業務であり、IR業務や上流工程に関して詳しくない可能性があります。
それぞれの強み・弱みを表にまとめるとこのようになります。
ハード面
修正などの対応
コストがかかりぎみ
では、こういった支援会社をどのように探し、選べばよいのでしょうか?
次からはそのポイントをお伝えします。
支援会社の上手な探し方
統合報告書の支援会社を探す上で、最も手軽なのはやはりWeb検索です。
まず、検索エンジンで「統合報告書 制作支援」「サステナビリティレポート デザイン」といったキーワードで調べます。いくつかヒットするはずなので、その中からピンとくる会社に資料請求してみましょう。
また、取引先などで統合報告書を作っている会社がある場合、どこに発注しているのか聞いてみるのも良い方法です。やりとりのしやすさや対応してくれる範囲など、Webサイトからは見えてこない情報も得られるので、より具体的に検討できます。
いかがでしょうか?
今回は「統合報告書を制作する際の支援会社の選び方」をお伝えしました。
親身に相談に乗ってくれる会社にサポートしてもらいつつ、貴社らしい統合報告書を作ってくださいね!