販売促進人材戦略プランニング 企業再生の “切り札” 生まれ変わるためのインナーブランディング【イントロ 1】 18.04.13 組織をいきいきと活性化させるインナーブランディングとは?企業としての競争力が落ちてきた気がする、なかなか人が定着しない、指示を待つだけの若手社員が多い……。昨今、こういった課題を抱えた企業が増えている。これらの原因のひとつに「企業内で共通の価値観が醸成されていない」という点が挙げられる。ひと昔前の日本人は、ある程度共通の時代認識や連帯感を持っていた。ところが、急激な技術革新に伴い社会が複雑化し、企業で働く社員も多様化しつつある。そのため今一度、共通の価値観を構築する必要があるのだ。ダイバーシティが進んだ理由に、グローバル化がある。企業が海外進出していく中で、社員も国際色が豊かになってきた。その結果、言葉や文化が違う人同士でコミュニケーションを取らなくてはならないシーンが発生。その時、企業独自の価値観を共有する必要性が生じるのだ。また、同じ日本人同士であっても、社員の属性が幅広くなりつつある。人手不足により女性の社会進出は一層進み、定年延長でシニア人材も積極的に活躍する場が増えるだろう。加えて、働き方や働く目的もますます多様化している。待遇を求めるか、働きがいを重視するか。正社員か、派遣社員か。さらには専業か、2つ以上の仕事をかけ持ちするかなど、人によって「働くこと」に対する考え方はまさに千差万別だ。企業が抱えるお悩み解決の糸口とは?このようにさまざまなバックグラウンドを持つ社員が多い中で、何も対策しないまま価値観を共有し、チームワークを発揮するのは容易ではない。以前までの、多くの人が同じ空間で仕事をしていれば企業として成立していた時代とは、すでに状況が大きく変化しているのだ。全社員で価値観が共有されなければ、働く意義や会社の存在理由を感じることは難しい。すぐに退職する人や自主的に行動できない若手が続出するだろう。また、社員それぞれで目指す企業のあり方が異なれば、いわゆる「船頭多くして船山に上る」状態に陥ってしまう可能性もある。組織の中で価値観やビジョンを共有することは、これからの時代を生き抜くためにきわめて重要なのだ。そこで登場するのが、「インナーブランディング」である。ブランディングと聞くと対外的なイメージがあるかもしれないが、顧客ではなく社員に対して、重きを置く価値や企業理念、ビジョンなどを理解してもらうために行う活動のことを指す。価値観や理念が浸透すれば、全員が同じ方向を目指して仕事をすることができる。また、会社や仕事の意義を理解することで、誇りと自信を持って業務に取り組める。その結果、製品やサービスの品質、さらには社員のモチベーションが向上し、売り上げも自然と伸びていく。採用の際にも明確なビジョンを提示できれば、学生が企業のイメージをつかみやすくなるため、自社に合う人材の採用にも繋がるだろう。まさに、現代の企業が抱える多くの課題を一挙に解決する“切り札”、それがインナーブランディングなのだ。後編では、実際に実施するうえで押さえておきたいポイントや注意すべき点をご紹介する。お楽しみに。 関連記事 顧客管理 IT活用のススメ ~マーケティング編~ Illustratorでドット柄を作ってみよう アフターコロナの突破口を想像できるか?【営業活動編】 優良顧客を獲得し売上アップ!B to Bマーケティング②[リード獲得...
組織をいきいきと活性化させるインナーブランディングとは?
企業としての競争力が落ちてきた気がする、なかなか人が定着しない、
指示を待つだけの若手社員が多い……。
昨今、こういった課題を抱えた企業が増えている。
これらの原因のひとつに「企業内で共通の価値観が醸成されていない」
という点が挙げられる。
ひと昔前の日本人は、ある程度共通の時代認識や連帯感を持っていた。
ところが、急激な技術革新に伴い社会が複雑化し、企業で働く社員も多様化しつつある。
そのため今一度、共通の価値観を構築する必要があるのだ。
ダイバーシティが進んだ理由に、グローバル化がある。
企業が海外進出していく中で、社員も国際色が豊かになってきた。
その結果、言葉や文化が違う人同士でコミュニケーションを
取らなくてはならないシーンが発生。
その時、企業独自の価値観を共有する必要性が生じるのだ。
また、同じ日本人同士であっても、社員の属性が幅広くなりつつある。
人手不足により女性の社会進出は一層進み、定年延長でシニア人材も
積極的に活躍する場が増えるだろう。
加えて、働き方や働く目的もますます多様化している。
待遇を求めるか、働きがいを重視するか。正社員か、派遣社員か。
さらには専業か、2つ以上の仕事をかけ持ちするかなど、人によって
「働くこと」に対する考え方はまさに千差万別だ。
企業が抱えるお悩み解決の糸口とは?
このようにさまざまなバックグラウンドを持つ社員が多い中で、何も対策しないまま
価値観を共有し、チームワークを発揮するのは容易ではない。
以前までの、多くの人が同じ空間で仕事をしていれば企業として成立していた時代とは、
すでに状況が大きく変化しているのだ。全社員で価値観が共有されなければ、
働く意義や会社の存在理由を感じることは難しい。
すぐに退職する人や自主的に行動できない若手が続出するだろう。
また、社員それぞれで目指す企業のあり方が異なれば、いわゆる
「船頭多くして船山に上る」状態に陥ってしまう可能性もある。
組織の中で価値観やビジョンを共有することは、これからの時代を
生き抜くためにきわめて重要なのだ。
そこで登場するのが、「インナーブランディング」である。
ブランディングと聞くと対外的なイメージがあるかもしれないが、
顧客ではなく社員に対して、重きを置く価値や企業理念、ビジョンなどを
理解してもらうために行う活動のことを指す。
価値観や理念が浸透すれば、全員が同じ方向を目指して仕事をすることができる。
また、会社や仕事の意義を理解することで、誇りと自信を持って業務に取り組める。
その結果、製品やサービスの品質、さらには社員のモチベーションが向上し、
売り上げも自然と伸びていく。採用の際にも明確なビジョンを提示できれば、
学生が企業のイメージをつかみやすくなるため、自社に合う人材の採用にも繋がるだろう。まさに、現代の企業が抱える多くの課題を一挙に解決する“切り札”、それが
インナーブランディングなのだ。
後編では、実際に実施するうえで押さえておきたいポイントや注意すべき点を
ご紹介する。お楽しみに。