コンテンツマーケティング

供給が需要を大きく上回り、商品やサービスが簡単には売れない時代。
そこに颯爽と現れたのが「コンテンツマーケティング」という新たな手法です。
果たして、企業の売上を伸ばす救世主となるか。単なる流行で終わるのか。
その目的やメリット、運用方法やトレンドについて考察したいと思います。

営業や販売のやり方が180度変わる！ その導入メリットは！？

ひと目で分かる！ まずはコンテンツマーケティングの導入前後を比較してみました。
お客様に営業をして商品やサービスを売り込むという以前のやり方から、お客様から選んでもらえる立場に。
お客様に感謝され、しかも良好な関係を継続できる。そんな新たな営業手法がコンテンツマーケティングなのです。

【導入前の悩み】

【導入後のメリット】

メリットばかりのコンテンツマーケティングですが、成功のハードルは決して低くはありません。
経緯や背景、概要など基本知識だけでなく、今後の課題も合わせてお伝えします。

時代の流れとともに欧米で始まった、これまでの概念を覆すマーケティング。

洋服を買おうと店内に入ると「お客様、何かお探しでしょうか」と近寄ってくる店員。
こちらの都合を考えず電話をかけてきて、金融商品を売ろうとするセールス。
キャッチや訪問販売、テレアポ、ダイレクトメールなどを含め、これら売り込み型の営業・販売は、モノがなかった時代には大いに効果がありました。

お客様の課題を見つけ、その解決策を売る「提案営業」というスタイルが流行した時代もあります。
その後、インターネットが主流の時代になり、SEOやリスティング広告など、Webサイトからリード（見込客）を集め、商品・サービスを販売する方法が支持されてきました。
そして、販売促進は次のフェーズに突入。新たな手法として、コンテンツマーケティングが注目されるようになりました。

ここで、広告業界の現状を考えてみたいと思います。

商品・サービスが過剰に供給され、ひと言でいえば、これまでのマーケティングが通用しない時代です。
マス広告においては、テレビCMはスキップされ、新聞・雑誌は読まれなくなっています。
インターネットでも一方的な広告は拒否されることが多く、広告だけでは売れなくなったということです。

商品を売らず、役立つ知識を提供。有益な情報を提供し顧客の共感を獲得。

そこに登場したのが、コンテンツマーケティングという新たな手法。
Web上で商品・サービスを売るのではなく、顧客にとって有益な情報や役立つノウハウを提供します。
例えば、専門知識を分かりやすく伝える。商品の選び方やメンテナンス方法を教える。顧客と同じ方向を向くことで信頼関係を築きます。
当然、顧客ロイヤリティが高まるため、売り込みはしなくていいのでストレスがない、値引き要求がされにくい、などのメリットがあります。
また、業界リーダーとして位置付けられるため、企業価値が向上。興味・関心のある顧客に対して、効率的な販売促進が可能です。

「コンテンツが主役」であることは言うまでもありません。つまり高品質な情報やノウハウを、いかに継続して発信し続けるかがポイントです。
その土台には、「顧客の共感」が必要です。有益で話題性があり、信頼できるストーリーで伝える。
またGoogleの検索エンジンでは、受け売りのありきたりな情報よりも、独自性のあるユニークなものが好まれる傾向があります。
つまり、ただ発信すればいいというものではなく、コンテンツの中身が重視されるというわけです。