Web販売促進企業経営プランニングデザインコピーライティング広告業界 Webの壁[マーケティングで売上アップ/その③]コンテンツマーケティング 16.01.12 顧客が求める質の高い情報を発信。売り込みをしない新たな販促手法。最近注目されているWebマーケティングにもふれておきたい。それはコンテンツマーケティングという手法だ。近年、顧客の購買プロセスは大きく変化している。売り込みは極度に嫌われる傾向にあり、展示会やセミナー、DM、メルマガ、テレアポ、訪問営業などは好まれる手法ではなくなった。また新聞を定期購読する所帯が大幅に減少。TVのCMはスキップ録画されるなど、マスメディアの費用対効果はお寒い状況となっている。一方、B to CだけでなくB to Bでも、顧客が商品・サービスを探す最初のステップはインターネット検索へと大きく変化した。新規顧客にとってWebサイトのクオリティは、非常に重要なポイントなのだ。だからといって、Webサイト上で自社の商品・サービスを売り込むのは問題がある。ここでは売り込むのではなく、顧客に対して質が高く有益な情報を提供するのだ。つまり顧客が読みたくなる、読んで得する情報を無償で提供する。これがコンテンツマーケティングの概念だ。もちろん最終的な目的は売上アップであることは言うまでもない。ただしステップとして、「売る」ことより「教える」ことに重点を置く。顧客のニーズを満たすために専門知識を分かりやすく伝え、商品の選び方やメンテナンス方法、トレンドや業界動向などを継続的に掲載するのだ。これにより「売る側」「買う側」という対立の構図ではなく、同じ方向を向くことで信頼関係が生まれる。顧客のブランド・価値を高め、ロイヤリティが向上すれば、安売り合戦で消耗することはなく広告宣伝費も削減できるというわけだ。コンテンツマーケティングのメリットは大きいが、課題があるとすれば運用・更新をどうするかだ。顧客にとって有益なコンテンツを、しかも定期的かつ継続的に提供する必要があるため、そのための人材リソースや新たな投資に対して躊躇する企業が多いのが現実だ。一般的に欧米企業に比べ、日本企業は開発力に優れるもののマーケティングに疎いと言われる。しかし、せっかく素晴らしい商品やサービスも、顧客の目に留まらなければ宝の持ち腐れだ。売れるのは「良い」商品ではなく、「良さそうな」商品。これを念頭に、新たなWebマーケティングにチャレンジすることを検討されてはいかがだろうか。 Point ●商品を売るのではなく、顧客に役立つ有益な情報を無料で提供●ブランドや企業価値、ロイヤリティを高め顧客との信頼関係を構築●コンテンツマーケティングの課題は、継続的な運用・更新●欧米では効果が実証されつつあり、日本企業も徐々に導入を開始 関連記事 企画の基本の<き>コンセプト編~企画の「骨組み」を考える~ Photoshopでノイズを減らす方法 顧客管理 IT活用のススメ ~セールス編①~ 新卒採用の新ルール ~市場の今~【後編】
顧客が求める質の高い情報を発信。売り込みをしない新たな販促手法。
最近注目されているWebマーケティングにもふれておきたい。それはコンテンツマーケティングという手法だ。
近年、顧客の購買プロセスは大きく変化している。
売り込みは極度に嫌われる傾向にあり、展示会やセミナー、DM、メルマガ、テレアポ、訪問営業などは好まれる手法ではなくなった。
また新聞を定期購読する所帯が大幅に減少。TVのCMはスキップ録画されるなど、マスメディアの費用対効果はお寒い状況となっている。
一方、B to CだけでなくB to Bでも、顧客が商品・サービスを探す最初のステップはインターネット検索へと大きく変化した。
新規顧客にとってWebサイトのクオリティは、非常に重要なポイントなのだ。
だからといって、Webサイト上で自社の商品・サービスを売り込むのは問題がある。
ここでは売り込むのではなく、顧客に対して質が高く有益な情報を提供するのだ。
つまり顧客が読みたくなる、読んで得する情報を無償で提供する。
これがコンテンツマーケティングの概念だ。
もちろん最終的な目的は売上アップであることは言うまでもない。
ただしステップとして、「売る」ことより「教える」ことに重点を置く。
顧客のニーズを満たすために専門知識を分かりやすく伝え、商品の選び方やメンテナンス方法、トレンドや業界動向などを継続的に掲載するのだ。
これにより「売る側」「買う側」という対立の構図ではなく、同じ方向を向くことで信頼関係が生まれる。
顧客のブランド・価値を高め、ロイヤリティが向上すれば、安売り合戦で消耗することはなく広告宣伝費も削減できるというわけだ。
コンテンツマーケティングのメリットは大きいが、課題があるとすれば運用・更新をどうするかだ。
顧客にとって有益なコンテンツを、しかも定期的かつ継続的に提供する必要があるため、そのための人材リソースや新たな投資に対して躊躇する企業が多いのが現実だ。
一般的に欧米企業に比べ、日本企業は開発力に優れるもののマーケティングに疎いと言われる。
しかし、せっかく素晴らしい商品やサービスも、顧客の目に留まらなければ宝の持ち腐れだ。
売れるのは「良い」商品ではなく、「良さそうな」商品。
これを念頭に、新たなWebマーケティングにチャレンジすることを検討されてはいかがだろうか。