リクルート案内人材戦略 Z世代が企業選びで意識する「企業理念」を、正しく伝えよう! 21.11.25 これまで、Z世代への採用をテーマに「新常識!Z世代の採用戦略」「SNSを活用し、Z世代の心を震わせる情報発信を!」を掲載してきました。シリーズ第三回である今回は、「Z世代が企業選びで意識する『企業理念』を、魅力的に伝えよう!」をお届けします。※初回記事から順に読んでいただくと、より内容が理解しやすいかと思います。就活生は企業のどこに魅力を感じて、エントリーするのでしょうか?これまでは、給与、福利厚生、オフィスの立地、仕事内容などが、就職活動における大きな判断材料とされてきました。しかし、ここ最近、これらに加えて「企業理念に共感できるか」を重要視する学生が増加しています。「新常識!Z世代の採用戦略」でも述べたように、他者との勝ち負けや金銭的報酬の多さよりも、自分の知的好奇心を満たしてくれること、大事にしている価値観に沿っていることを重視する傾向にあるほか、自分がその企業で「いかに社会貢献できるのか」という点に比重を置いて企業を選ぶ人が増えてきています。そのため、これまで魅力的とされていた条件をただ伝えるだけでは、就活生の企業選択の決め手にはなりづらいのです。そこで今回は、企業理念の正しい発信方法についてご紹介します!Z世代の就活生が企業選びで重視することZ世代が特に関心を持っていることが2つあります。①自分がその企業でどのように社会に貢献できるかZ世代の購買の動きを見ても、「いい商品」ばかり買うのではなく、その商品にどんな「ストーリー」があるのかを重視する傾向があり、その考え方は就職先選びにも表れています。「いい商品」を売って高い利益を得ているだけでなく、「その商品・サービスが社会をどう支えているか」「企業がどのように社会と関わっていきたいと考えているか」ということに強い関心を示す就活生が増えています。②企業が社会課題に対してどのようなアクションをとっているかZ世代は、幼少期から「リサイクル」や「地球温暖化」といったSDGsの関連ワードを多く耳にしており、早期から社会課題に目を向ける機会を持っていました。また、インターネットで世界中の情報にアクセスできる時代に育ったことも大きく影響し、仕事を通じた社会課題への貢献意欲も高いと言われています。そのため、企業の環境への意識やSDGsへの取り組み方には、特に注目する傾向にあります。Z世代の就活生が、この2つを考えるうえで指針としているのが「企業理念」です。企業がどのように環境や社会に貢献したいのか。それが明文化されている企業理念を参考にし、自分の価値観と企業の目指す方向があっているかを比較しています。効果的で納得感のある伝え方とは企業理念の訴求は重要です。しかし、その言葉をWebサイトや会社案内に掲載するだけでは効果が出にくいもの。大切なのは、自社がどれだけ企業理念に則って事業活動しているかを伝えることです。併せて、以下のようなコンテンツを掲載することをおすすめします。①事業と企業理念のつながりを感じられるページ事業内容が企業理念とどう関係しているかを伝えることで、企業の目指す方向を感じ取りやすくなり、共感を生むことができます。②企業理念を体現する社員のインタビュー企業理念に共感し、働いている社員は「本音」を語ってくれます。用意された言葉ではない、本人の気持ちを伝えることで説得力を感じてもらうことができます。③SDGsへの取り組みとその成果Z世代の注目度が高いSDGs。目標達成のため、どんな思いでどのような活動をしているか、また、その活動がどのような分野・領域に貢献しているのかを詳しく掲載することが効果的です。また前提として、そもそも企業理念が社内に浸透していなければ効果は出ません。もしも浸透を感じていない場合は、「組織づくりの根っこ『CI構築』の基本を知る」を参考にしてみてください。まとめ・Z世代は「社会貢献」「社会課題」への関心が強く、企業選びの基準の一つとしている・事業内容や活動を通して企業理念に沿った価値を提供していることを訴求するいかがでしたでしょうか。給与や福利厚生だけでなく「企業理念」が重要視される今、正しく情報を発信し就活生とのミスマッチが起こらない採用活動を行ってみてください。次回は、『新入社員との「コミュニケーション」面で気をつけること』をお届けします! 関連記事 日常生活はSDGsの宝庫! 今、私たちが未来のためにできること Vo... 「売れる!文章術(セールスコピーライティング)」で広告宣伝力を向上①... “読まれない”株主通信は廃止、“読まれる”冊子へ 新卒採用を成功に導く方法とは!?
これまで、Z世代への採用をテーマに「新常識!Z世代の採用戦略」「SNSを活用し、Z世代の心を震わせる情報発信を!」を掲載してきました。
シリーズ第三回である今回は、「Z世代が企業選びで意識する『企業理念』を、魅力的に伝えよう!」をお届けします。
※初回記事から順に読んでいただくと、より内容が理解しやすいかと思います。
就活生は企業のどこに魅力を感じて、エントリーするのでしょうか?これまでは、給与、福利厚生、オフィスの立地、仕事内容などが、就職活動における大きな判断材料とされてきました。しかし、ここ最近、これらに加えて「企業理念に共感できるか」を重要視する学生が増加しています。
「新常識!Z世代の採用戦略」でも述べたように、他者との勝ち負けや金銭的報酬の多さよりも、自分の知的好奇心を満たしてくれること、大事にしている価値観に沿っていることを重視する傾向にあるほか、自分がその企業で「いかに社会貢献できるのか」という点に比重を置いて企業を選ぶ人が増えてきています。
そのため、これまで魅力的とされていた条件をただ伝えるだけでは、就活生の企業選択の決め手にはなりづらいのです。
そこで今回は、企業理念の正しい発信方法についてご紹介します!
Z世代の就活生が企業選びで重視すること
Z世代が特に関心を持っていることが2つあります。
①自分がその企業でどのように社会に貢献できるか
Z世代の購買の動きを見ても、「いい商品」ばかり買うのではなく、その商品にどんな「ストーリー」があるのかを重視する傾向があり、その考え方は就職先選びにも表れています。「いい商品」を売って高い利益を得ているだけでなく、「その商品・サービスが社会をどう支えているか」「企業がどのように社会と関わっていきたいと考えているか」ということに強い関心を示す就活生が増えています。
②企業が社会課題に対してどのようなアクションをとっているか
Z世代は、幼少期から「リサイクル」や「地球温暖化」といったSDGsの関連ワードを多く耳にしており、早期から社会課題に目を向ける機会を持っていました。
また、インターネットで世界中の情報にアクセスできる時代に育ったことも大きく影響し、仕事を通じた社会課題への貢献意欲も高いと言われています。そのため、企業の環境への意識やSDGsへの取り組み方には、特に注目する傾向にあります。
Z世代の就活生が、この2つを考えるうえで指針としているのが「企業理念」です。
企業がどのように環境や社会に貢献したいのか。それが明文化されている企業理念を参考にし、自分の価値観と企業の目指す方向があっているかを比較しています。
効果的で納得感のある伝え方とは
企業理念の訴求は重要です。しかし、その言葉をWebサイトや会社案内に掲載するだけでは効果が出にくいもの。大切なのは、自社がどれだけ企業理念に則って事業活動しているかを伝えることです。
併せて、以下のようなコンテンツを掲載することをおすすめします。
①事業と企業理念のつながりを感じられるページ
事業内容が企業理念とどう関係しているかを伝えることで、企業の目指す方向を感じ取りやすくなり、共感を生むことができます。
②企業理念を体現する社員のインタビュー
企業理念に共感し、働いている社員は「本音」を語ってくれます。用意された言葉ではない、本人の気持ちを伝えることで説得力を感じてもらうことができます。
③SDGsへの取り組みとその成果
Z世代の注目度が高いSDGs。目標達成のため、どんな思いでどのような活動をしているか、また、その活動がどのような分野・領域に貢献しているのかを詳しく掲載することが効果的です。
また前提として、そもそも企業理念が社内に浸透していなければ効果は出ません。
もしも浸透を感じていない場合は、「組織づくりの根っこ『CI構築』の基本を知る」を参考にしてみてください。
まとめ
・Z世代は「社会貢献」「社会課題」への関心が強く、企業選びの基準の一つとしている
・事業内容や活動を通して企業理念に沿った価値を提供していることを訴求する
いかがでしたでしょうか。
給与や福利厚生だけでなく「企業理念」が重要視される今、正しく情報を発信し就活生とのミスマッチが起こらない採用活動を行ってみてください。
次回は、『新入社員との「コミュニケーション」面で気をつけること』をお届けします!