会社案内リクルート案内Web映像/動画人材戦略 SNSを活用し、Z世代の心を震わせる情報発信を! 21.11.05 企業が採用活動を行う上で、今後のターゲットとなるのが「Z世代」です。Z世代とは、1990年代の半ばから2012年頃に生まれた若者のこと。※前回の記事で、「Z世代にはどのような特徴があり、どのような価値観を持っているか」について解説しています。ぜひそちら(新常識!Z世代の採用戦略)を読んでから本記事をご覧ください。そんなZ世代の特徴は、デジタルネイティブであり、情報の収集と見定めに長けていることです。そのため、従来の採用活動で用いていた情報発信の手法では、「選ばれる企業」になることが難しくなっています。そこで、今回は、就職活動においてZ世代がどのように情報収集しているかをふまえ、Z世代に向けた情報発信のコツをご紹介します!Z世代の情報収集〈複数SNSを駆使し、大量の情報を収集〉Z世代の学生たちにとって、TwitterやInstagramなどのSNSのチェックは、もはや生活の一部になっています。メインのアカウントである「本アカ」、共通の趣味を持つ友人をつくる「趣味アカ」、親しい人とだけつながる「鍵アカ」(非公開アカウント)など、複数のアカウントを使用し、日々情報の波をさまよっています。就職活動においてもそれは同じこと。個人が特定されない「就活アカ」を使って、気になる企業の公式アカウントのフォローはもちろん、社員の個人アカウントと繋がっていることも珍しくありません。また、LINEのオープンチャット機能もトレンドになっています。「友だち」ではない人とでも、最大5000人でグループトークを行うことができる掲示板のようなこのサービスで、「〇〇業界情報交換」、「就活体験談」などのスレッドに参加し情報を得ているのです。〈YouTuberの動画を参考にするケースも〉最近では、「就活系YouTuber」と呼ばれるクリエイターも人気を博しています。彼らは、面接やES対策、現役社長へのインタビュー、大手企業の元面接官とのコラボ動画など、さまざまな動画をアップロードし、就活生の企業選択に大きな影響を与えています。なかには、チャンネル登録者数20万人を超える人気者もいるほどです。Z世代に向けた情報発信上記の通り、就活生はさまざまなデジタルツールを用いて企業の情報を得ています。彼らにとって情報とは、探すものではなく「取捨選択」するもの。そのため、「求人媒体サイトで募集するだけ」「採用サイトをつくっただけ」では、自社の魅力は十分に伝わりにくい可能性があります。Z世代採用のカギは、「興味の変化に合わせたアプローチ」と「心を震わせる表現」の2つです。〈興味の変化に合わせたアプローチ〉採用活動における情報発信では、就活生の興味の段階ごとに「刺さる」表現が違ってきます。企業を選ぶうえでの就活生の興味の変化が下記です。①ざっくりとどんな会社か知りたい(数十社を比較)→②仕事内容や福利厚生を知りたい(7~10社ほどを比較)→③社長・社員の人となり、会社の想いを知りたい(2~6社ほどを比較)①の多くの会社を比較する段階では、1社にかける情報収集の時間は短いため、SNSの投稿で一瞬のうちに興味を惹くことが必要です。例えばTwitterを活用する場合。コーポレートサイトのニューストピックスのリンクを貼りツイートするだけでは意味がありません。1つの投稿を1秒で「スルー」することができるTwitterにおいて、リンクを開く手間がある投稿は高確率で見られないのです。求められるのは、画像や動画など短時間で見ることができ理解もしやすいコンテンツです。また、複数のSNSを運用することも大切です。Twitterでは補足説明が必要な画像や動画、Instagramでは社員のオフショット、Facebookではかっちりとした内容など、特性に合わせ使い分けることで、適切なアプローチが可能です。SNS活用の注意点としては、「キレイな部分」ばかりを見せないこと。情報過多の社会で育ったZ世代は、インターネット上の「嘘くささ」を見抜くことに長けています。時には自社の弱点を誠実に投稿し、裏表のない発信を心がけましょう。逆に、③の会社に興味が湧いている状態では、Webよりも紙媒体での情報発信が有効です。社員座談会やお客様インタビューなどの少し長めの文章を掲載した冊子を、応募者の自宅に直接送付することで、より会社の個性を訴求できます。また、手元に実物のツールが届くことで、「モノ」としての特別感を持ってもらうことも可能です。〈自社らしさを伝え、心を震わせる〉就活生にとって、企業ごとに仕事内容や福利厚生の違いを細かく見極めるのは難しいもの。実際、同じ業種であれば仕事内容はおのずと類似してきます。他社と差別化を図るには、「らしさ」の発信が不可欠です。仕事内容だけでなく、その仕事を通して世の中にどう貢献しているか、企業理念なども交えながら伝え、自社だけの魅力をうまく訴求しましょう。まとめ・Z世代は情報過多の時代を生きているため、積極的・効果的な発信をしないと埋もれてしまう・興味の変化に合わせて情報を発信する・キレイな部分を過剰に演出せず、等身大の自社らしさを伝えるいかがでしたでしょうか。「時代に沿った新卒採用をしたい」「SNSなども採用戦略の一つとして取り入れたい」という方は、参考にしてみてください。次回は、「企業の理念や社会的価値を訴求するためのコツ」をご紹介します。お楽しみに! 関連記事 デザイナーが思う…こんなデザインはイヤだ! せっかくのBtoB広報が台無しに⁉ 注意したい3つの落とし穴とは 【統合報告書リニューアル】今よりもっとよくするための3つのポイントと... ぐっと良くなる!デザインのコツ「フォント」編
企業が採用活動を行う上で、今後のターゲットとなるのが「Z世代」です。
Z世代とは、1990年代の半ばから2012年頃に生まれた若者のこと。
※前回の記事で、「Z世代にはどのような特徴があり、どのような価値観を持っているか」について解説しています。ぜひそちら(新常識!Z世代の採用戦略)を読んでから本記事をご覧ください。
そんなZ世代の特徴は、デジタルネイティブであり、情報の収集と見定めに長けていることです。
そのため、従来の採用活動で用いていた情報発信の手法では、「選ばれる企業」になることが難しくなっています。
そこで、今回は、就職活動においてZ世代がどのように情報収集しているかをふまえ、Z世代に向けた情報発信のコツをご紹介します!
Z世代の情報収集
〈複数SNSを駆使し、大量の情報を収集〉
Z世代の学生たちにとって、TwitterやInstagramなどのSNSのチェックは、もはや生活の一部になっています。メインのアカウントである「本アカ」、共通の趣味を持つ友人をつくる「趣味アカ」、親しい人とだけつながる「鍵アカ」(非公開アカウント)など、複数のアカウントを使用し、日々情報の波をさまよっています。
就職活動においてもそれは同じこと。個人が特定されない「就活アカ」を使って、気になる企業の公式アカウントのフォローはもちろん、社員の個人アカウントと繋がっていることも珍しくありません。
また、LINEのオープンチャット機能もトレンドになっています。「友だち」ではない人とでも、最大5000人でグループトークを行うことができる掲示板のようなこのサービスで、「〇〇業界情報交換」、「就活体験談」などのスレッドに参加し情報を得ているのです。
〈YouTuberの動画を参考にするケースも〉
最近では、「就活系YouTuber」と呼ばれるクリエイターも人気を博しています。
彼らは、面接やES対策、現役社長へのインタビュー、大手企業の元面接官とのコラボ動画など、さまざまな動画をアップロードし、就活生の企業選択に大きな影響を与えています。なかには、チャンネル登録者数20万人を超える人気者もいるほどです。
Z世代に向けた情報発信
上記の通り、就活生はさまざまなデジタルツールを用いて企業の情報を得ています。彼らにとって情報とは、探すものではなく「取捨選択」するもの。そのため、「求人媒体サイトで募集するだけ」「採用サイトをつくっただけ」では、自社の魅力は十分に伝わりにくい可能性があります。
Z世代採用のカギは、「興味の変化に合わせたアプローチ」と「心を震わせる表現」の2つです。
〈興味の変化に合わせたアプローチ〉
採用活動における情報発信では、就活生の興味の段階ごとに「刺さる」表現が違ってきます。企業を選ぶうえでの就活生の興味の変化が下記です。
①ざっくりとどんな会社か知りたい(数十社を比較)→②仕事内容や福利厚生を知りたい(7~10社ほどを比較)→③社長・社員の人となり、会社の想いを知りたい(2~6社ほどを比較)
①の多くの会社を比較する段階では、1社にかける情報収集の時間は短いため、SNSの投稿で一瞬のうちに興味を惹くことが必要です。
例えばTwitterを活用する場合。コーポレートサイトのニューストピックスのリンクを貼りツイートするだけでは意味がありません。1つの投稿を1秒で「スルー」することができるTwitterにおいて、リンクを開く手間がある投稿は高確率で見られないのです。求められるのは、画像や動画など短時間で見ることができ理解もしやすいコンテンツです。
また、複数のSNSを運用することも大切です。Twitterでは補足説明が必要な画像や動画、Instagramでは社員のオフショット、Facebookではかっちりとした内容など、特性に合わせ使い分けることで、適切なアプローチが可能です。
SNS活用の注意点としては、「キレイな部分」ばかりを見せないこと。情報過多の社会で育ったZ世代は、インターネット上の「嘘くささ」を見抜くことに長けています。時には自社の弱点を誠実に投稿し、裏表のない発信を心がけましょう。
逆に、③の会社に興味が湧いている状態では、Webよりも紙媒体での情報発信が有効です。社員座談会やお客様インタビューなどの少し長めの文章を掲載した冊子を、応募者の自宅に直接送付することで、より会社の個性を訴求できます。また、手元に実物のツールが届くことで、「モノ」としての特別感を持ってもらうことも可能です。
〈自社らしさを伝え、心を震わせる〉
就活生にとって、企業ごとに仕事内容や福利厚生の違いを細かく見極めるのは難しいもの。
実際、同じ業種であれば仕事内容はおのずと類似してきます。
他社と差別化を図るには、「らしさ」の発信が不可欠です。仕事内容だけでなく、その仕事を通して世の中にどう貢献しているか、企業理念なども交えながら伝え、自社だけの魅力をうまく訴求しましょう。
まとめ
・Z世代は情報過多の時代を生きているため、積極的・効果的な発信をしないと埋もれてしまう
・興味の変化に合わせて情報を発信する
・キレイな部分を過剰に演出せず、等身大の自社らしさを伝える
いかがでしたでしょうか。
「時代に沿った新卒採用をしたい」「SNSなども採用戦略の一つとして取り入れたい」という方は、参考にしてみてください。
次回は、「企業の理念や社会的価値を訴求するためのコツ」をご紹介します。お楽しみに!