社内報人材戦略 インナーブランディング成功への道~企業属性をふまえて印刷物を検討~ 20.07.13 これまでインナーブランディングの必要性、実行方法について述べてきました。ここでは、企業属性によるちがい、コミュニケーション・ツールについてお話ししていきます。企業属性をマトリクスで理解するまず、企業属性ですが、縦軸を「大企業ー中小企業」、横軸を「B2CーB2B」とした2軸マトリクスで考えてみましょう。①の大企業/B2Cは、もっとも効果を発揮しやすい象限。ユーザー・従業員ともに多くの人数を抱えているため、多面的なアプローチが求められます。印刷物・Web・動画など、さまざまなメディアを検討していくのがよいでしょう。逆に、④の中小企業/B2Bは、最もブランディングが難しい象限です。企業規模が小さく、ニッチの商品を扱っており、従業員はなかなか仕事に価値を見出すことができません。コンテンツや表現手法を吟味する必要があります。③は大企業/B2Bで、商社や工作機械メーカーなどがこれに該当します。日本が世界に誇る企業も多いものの、知名度は低いのが一般的です。ロゴを変える、社名を変えるなど大胆なブランディングをする会社も増えています。最後に、②の中小企業/B2Cには、飲食のFCやネット通販会社などがあります。アルバイト・パートも多いため、接客マニュアルなど、日々継続できるツールを活用するといいでしょう。絶大な効果を発揮する3つの印刷物ところで、コミュニケーションの活性に効果的なツールは、印刷物が望ましいです。これには理由があります。従業員からアクセスしなければならないWebサイトや動画は、各自の行動やモチベーションに左右される媒体。一方、印刷物は手渡すことができ、実体があるため価値を感じやすく、共感を得やすい特長があるからです。ここでは3つのツールをご紹介します。印刷物の代表格は、やはり社内報があげられます。定期的に発行することで連続性が出て、情報共有や理念の伝達ほか、コミュニティの場としても機能します。隔月とか年4回の季刊で発行する会社が多いです。次に、理念ブック(クレドカード)も効果的な媒体です。経営理念、ビジョン、行動指針、中期経営計画、チームの目標などを掲載したもので、朝礼・打合せ・会議など社員同士の接点があるたびに活用しましょう。つくっただけで終わりにならないよう、運用方法をふまえて制作するのが最適です。また、コストと手間がかかるが、会社への求心力を高めるツールとして記念誌(社史)があります。例えば、30周年とか50周年の節目に制作。会社の創業からの歴史をたどり、未来の目標を共有する機会ととらえるのです。企業独自のDNA、創業者の思い、苦労の道のり、成功体験や失敗体験などを、従業員全員で共有することで、ロイヤリティの向上を図ります。これらのコミュニケーション・ツールは、組織の活性化に不可欠。企業理念の浸透にも大いに効果を発揮するはずでしょう。次回は、「会社を診断するチェックリスト」を掲載いたします。会社の現状を知ることは、組織活性化への第一歩。ぜひ、自社のインナーブランディングに役立ててください。『インナーブランディング成功への道~会社を診断するチェックリスト~』につづく。 関連記事 主役はコンテンツ! 売り込まなくても売れる最新Webマーケティング①... 読まれる“社内報”は写真が決め手! 気をつけたい3つのポイント 過去~現在~未来の物語を伝え、株主の長期投資を促す株主通信とは!? BtoB企業の広報リニューアルで発注先を選ぶ3つのポイントとは
これまでインナーブランディングの必要性、実行方法について述べてきました。
ここでは、企業属性によるちがい、コミュニケーション・ツールについて
お話ししていきます。
企業属性をマトリクスで理解する
まず、企業属性ですが、縦軸を「大企業ー中小企業」、横軸を「B2CーB2B」とした
2軸マトリクスで考えてみましょう。
①の大企業/B2Cは、もっとも効果を発揮しやすい象限。
ユーザー・従業員ともに多くの人数を抱えているため、多面的なアプローチが
求められます。
印刷物・Web・動画など、さまざまなメディアを検討していくのがよいでしょう。
逆に、④の中小企業/B2Bは、最もブランディングが難しい象限です。
企業規模が小さく、ニッチの商品を扱っており、従業員はなかなか仕事に
価値を見出すことができません。
コンテンツや表現手法を吟味する必要があります。
③は大企業/B2Bで、商社や工作機械メーカーなどがこれに該当します。
日本が世界に誇る企業も多いものの、知名度は低いのが一般的です。
ロゴを変える、社名を変えるなど大胆なブランディングをする会社も増えています。
最後に、②の中小企業/B2Cには、飲食のFCやネット通販会社などがあります。
アルバイト・パートも多いため、接客マニュアルなど、日々継続できるツールを
活用するといいでしょう。
絶大な効果を発揮する3つの印刷物
ところで、コミュニケーションの活性に効果的なツールは、印刷物が望ましいです。
これには理由があります。
従業員からアクセスしなければならないWebサイトや動画は、
各自の行動やモチベーションに左右される媒体。
一方、印刷物は手渡すことができ、実体があるため価値を感じやすく、
共感を得やすい特長があるからです。ここでは3つのツールをご紹介します。
印刷物の代表格は、やはり社内報があげられます。
定期的に発行することで連続性が出て、情報共有や理念の伝達ほか、
コミュニティの場としても機能します。
隔月とか年4回の季刊で発行する会社が多いです。
次に、理念ブック(クレドカード)も効果的な媒体です。
経営理念、ビジョン、行動指針、中期経営計画、チームの目標などを掲載したもので、
朝礼・打合せ・会議など社員同士の接点があるたびに活用しましょう。
つくっただけで終わりにならないよう、運用方法をふまえて制作するのが最適です。
また、コストと手間がかかるが、会社への求心力を高めるツールとして
記念誌(社史)があります。
例えば、30周年とか50周年の節目に制作。会社の創業からの歴史をたどり、
未来の目標を共有する機会ととらえるのです。
企業独自のDNA、創業者の思い、苦労の道のり、成功体験や失敗体験などを、
従業員全員で共有することで、ロイヤリティの向上を図ります。
これらのコミュニケーション・ツールは、組織の活性化に不可欠。
企業理念の浸透にも大いに効果を発揮するはずでしょう。
次回は、「会社を診断するチェックリスト」を掲載いたします。
会社の現状を知ることは、組織活性化への第一歩。
ぜひ、自社のインナーブランディングに役立ててください。
『インナーブランディング成功への道~会社を診断するチェックリスト~』につづく。