人材戦略 新卒採用の新ルール ~市場の今~【後編】 17.11.28 採用活動が企業広報と地続きであることも頭に入れておこう。中途採用とは異なり、新卒採用では母集団が大きい。彼らに現在の自社の姿を広く公開しアピールすることで、将来のステークホルダを生み出すPR活動ともなるのである。このように新卒採用は、企業が成長し続けるために欠かせない。しかし前述のように厳しい環境の中で成功するには、どのように取り組めばよいのだろうか。まずは、今の就職活動の傾向を知ることから始めよう。1つ目は、インターンを開催する企業の増加である。これには経団連が設定する採用活動のスケジュールが影響している。2018年卒の場合、採用広報の解禁が3月、面接解禁は6月であったが、それよりも早い段階でなんとか学生との接点を持とうとして、インターンに積極的に取り組む企業が増えているのだ。以前は長い時間をかけて仕事内容を体験してもらうものが主だったが、最近では1日で終了するワンデーインターンも多い。会社の説明やグループワークを通じて仕事の面白さを伝えるプログラムは、気軽に参加できるため人気を集めているようだ。インターンと選考を直結させることは難しいものの、自社をアピールする絶好の機会。そのため、企業の規模を問わず多くの企業で導入されているのである。ナビサイトを駆使することと、内定者のフォローが肝心!次に覚えておいてほしいのが、ナビサイトへの掲載は不可欠であるという点。調査によれば9割の学生がマイナビやリクナビに登録し、就活での情報源として活用しているという。つまり、ナビサイトに登録していなければ、学生に見つけてもらえる可能性は極めて低くなる。また、「一括エントリー」機能は、気になる業界に属する企業に対して学生側がボタン一つでまとめてエントリーできるサービスのこと。各企業の詳細をチェックせずともエントリーできてしまうため、企業研究をほとんど行わないまま説明会や面接に参加する学生もいる。「ある程度は調べてきているだろう」と高をくくらず、丁寧に自社の説明をする必要があるだろう。「売り手市場による内定辞退の増加」も、現在の就職活動の大きな特徴としておさえておきたい。複数社から内定をもらえる学生は今や珍しくなく、企業側が内定を出しても辞退されてしまう可能性が高い。内定者懇親会や研修の機会を設けるなど積極的にフォローしていくのも、今の採用活動では欠かせないのである。前編を読む 関連記事 コーポレートサイトの「ダメ」が分かる 役立ちチェックリスト マス広告ではなく、ターゲット広告に映像を活用する方法とその効果 組織づくりの根っこ「CI構築」の基本を知る ②理念の創造と理念の浸透... 課題が山積み! Webサイトの改訂 ~Webサイトの目的を設定しよう...
採用活動が企業広報と地続きであることも頭に入れておこう。
中途採用とは異なり、新卒採用では母集団が大きい。
彼らに現在の自社の姿を広く公開しアピールすることで、
将来のステークホルダを生み出すPR活動ともなるのである。
このように新卒採用は、企業が成長し続けるために欠かせない。
しかし前述のように厳しい環境の中で成功するには、
どのように取り組めばよいのだろうか。
まずは、今の就職活動の傾向を知ることから始めよう。
1つ目は、インターンを開催する企業の増加である。
これには経団連が設定する採用活動のスケジュールが影響している。
2018年卒の場合、採用広報の解禁が3月、面接解禁は6月であったが、
それよりも早い段階でなんとか学生との接点を持とうとして、
インターンに積極的に取り組む企業が増えているのだ。
以前は長い時間をかけて仕事内容を体験してもらうものが主だったが、
最近では1日で終了するワンデーインターンも多い。
会社の説明やグループワークを通じて仕事の面白さを伝えるプログラムは、
気軽に参加できるため人気を集めているようだ。
インターンと選考を直結させることは難しいものの、自社をアピールする絶好の機会。
そのため、企業の規模を問わず多くの企業で導入されているのである。
ナビサイトを駆使することと、内定者のフォローが肝心!
次に覚えておいてほしいのが、ナビサイトへの掲載は不可欠であるという点。
調査によれば9割の学生がマイナビやリクナビに登録し、
就活での情報源として活用しているという。
つまり、ナビサイトに登録していなければ、学生に見つけてもらえる可能性は
極めて低くなる。
また、「一括エントリー」機能は、気になる業界に属する企業に対して
学生側がボタン一つでまとめてエントリーできるサービスのこと。
各企業の詳細をチェックせずともエントリーできてしまうため、
企業研究をほとんど行わないまま説明会や面接に参加する学生もいる。
「ある程度は調べてきているだろう」と高をくくらず、丁寧に
自社の説明をする必要があるだろう。
「売り手市場による内定辞退の増加」も、現在の就職活動の
前編を読む大きな特徴としておさえておきたい。
複数社から内定をもらえる学生は今や珍しくなく、企業側が内定を出しても
辞退されてしまう可能性が高い。
内定者懇親会や研修の機会を設けるなど積極的にフォローしていくのも、
今の採用活動では欠かせないのである。