社内報人材戦略 インナーブランディング成功への道~活動の精度を高める5つのフェーズ~ 20.07.07 ここからは、インナーブランディングの全体像を俯瞰しながら、具体的な活動について述べていきます。大きく5つのフェーズがあり、①現状調査 ②課題抽出 ③目標設定 ④企画・実行 ⑤効果測定となっています。組織の「いま」から見えてくる課題まず、①現状調査では、組織の“いま”を的確に把握しましょう。例えば、企業理念についてどれくらい理解しているか、他部署とは十分に連携できているかなど、実態調査をします。この際、アンケートを使った選択肢の設問による定量調査と、個別インタビューやヒアリングによる定性調査の両方を行うと、より正確に実態を把握できるはずです。次に、現状調査をふまえて、②課題抽出を行います。これは非常に重要なフェーズですが、案外、十分な分析がなされていないケースが多く見受けられます。たくさんの課題があったとしても、優先順位をつけて絞り込むと③目標設定がしやすく、従業員の共感を得られやすいものです。また、施策の前後で⑤効果測定との「差分」を測定するため、目標は定量化できるものにする必要があります。「見えている」や「理解している」の一歩先へ④企画・実行では、会社によって、「企業理念の創造」からスタートするケースと、「企業理念の浸透」から始めるケースがあります。企業理念の浸透では、まず、マネジメントする複数のチームを編成し、全従業員はどこかのチームに所属。そして、各チームの責任者を選出し、それぞれの目標を立てます。ここでは、4つの段階を経るのが一般的です。「認知」では、経営陣からのメッセージを中心に、イントラネット・会議・朝礼などで周知を図る。コミュニケーションを活性化するため、イベントの開催や、理念ブック・社内報などのコミュニケーション・ツールを活用するのも効果的です。「理解」のステップでは、「見えている」だけでなく「理解している」状態が求められます。経営陣との対話や報奨の仕組みを通じて、理解への進化を促します。“自分ごと”化ともいえる「自覚」では、企業のあるべき姿に向け、自ら活動にコミットする姿勢を確立しましょう。従業員の仕事や会社に対する認識を変容させる、特に重要なプロセスです。認知と理解だけでは“他人ごと”で終わってしまい、企画倒れになるケースが多くあります。そのため、従業員自ら企画立案し発表する機会をつくるなど、粘り強い対応が求められます。最後に、経営理念に沿った「行動」を継続すること。これには、自発的な行動を促すモチベーションの支援と、これを補完する報奨制度や環境整備が必要です。 締めくくりは⑤効果測定。従業員を対象に、アンケートによる定量調査とインタビューによる定性調査を行います。①現状調査や③目標設定との「差分」を評価し、目標が達成できなければ、再び②課題抽出に戻ってPDCAを回して施策を展開。インナーブランディングの精度を高めていきましょう。『インナーブランディング成功への道~企業属性をふまえた印刷物を検討~』につづく。 関連記事 打ち合わせ時間が短くなる!?Web会議のメリット・デメリットを徹底解... 社内報を「読みたい!」と思わせるアイデア5選 新卒採用を成功に導く方法とは!? ”らしさ”は、動画で。~動画の利用が大流行の兆し~【後編】
ここからは、インナーブランディングの全体像を俯瞰しながら、
具体的な活動について述べていきます。
大きく5つのフェーズがあり、①現状調査 ②課題抽出 ③目標設定
④企画・実行 ⑤効果測定となっています。
組織の「いま」から見えてくる課題
まず、①現状調査では、組織の“いま”を的確に把握しましょう。
例えば、企業理念についてどれくらい理解しているか、他部署とは十分に
連携できているかなど、実態調査をします。
この際、アンケートを使った選択肢の設問による定量調査と、
個別インタビューやヒアリングによる定性調査の両方を行うと、
より正確に実態を把握できるはずです。
次に、現状調査をふまえて、②課題抽出を行います。
これは非常に重要なフェーズですが、案外、十分な分析がなされていない
ケースが多く見受けられます。
たくさんの課題があったとしても、優先順位をつけて絞り込むと
③目標設定がしやすく、従業員の共感を得られやすいものです。
また、施策の前後で⑤効果測定との「差分」を測定するため、
目標は定量化できるものにする必要があります。
「見えている」や「理解している」の一歩先へ
④企画・実行では、会社によって、「企業理念の創造」からスタートするケースと、
「企業理念の浸透」から始めるケースがあります。
企業理念の浸透では、まず、マネジメントする複数のチームを編成し、
全従業員はどこかのチームに所属。そして、各チームの責任者を選出し、
それぞれの目標を立てます。
ここでは、4つの段階を経るのが一般的です。
「認知」では、経営陣からのメッセージを中心に、
イントラネット・会議・朝礼などで周知を図る。
コミュニケーションを活性化するため、イベントの開催や、理念ブック・社内報などの
コミュニケーション・ツールを活用するのも効果的です。
「理解」のステップでは、「見えている」だけでなく「理解している」状態が
求められます。
経営陣との対話や報奨の仕組みを通じて、理解への進化を促します。
“自分ごと”化ともいえる「自覚」では、企業のあるべき姿に向け、
自ら活動にコミットする姿勢を確立しましょう。
従業員の仕事や会社に対する認識を変容させる、特に重要なプロセスです。
認知と理解だけでは“他人ごと”で終わってしまい、企画倒れになるケースが
多くあります。
そのため、従業員自ら企画立案し発表する機会をつくるなど、粘り強い対応が
求められます。最後に、経営理念に沿った「行動」を継続すること。
これには、自発的な行動を促すモチベーションの支援と、これを補完する
報奨制度や環境整備が必要です。
締めくくりは⑤効果測定。従業員を対象に、アンケートによる定量調査と
インタビューによる定性調査を行います。
①現状調査や③目標設定との「差分」を評価し、目標が達成できなければ、
再び②課題抽出に戻ってPDCAを回して施策を展開。
インナーブランディングの精度を高めていきましょう。
『インナーブランディング成功への道~企業属性をふまえた印刷物を検討~』につづく。