社内報人材戦略 インナーブランディング成功への道~企業理念という価値観を共有する~ 20.07.03 具体的なインナーブランディングにとりかかる前に、社内全体で共有すべき価値観である「企業理念」について考えてみましょう。会社の現状に応じて、2つのタイプの施策があります。①企業理念の創造 ②企業理念の浸透 です。会社の現状に合わせた「2つの施策」まず、①企業理念の創造に取り組まなければならないケース。これは、企業理念が明文化されていない、あるいは、存在するとしても時代の変化にマッチしていない場合の施策です。今は、社会環境の変化が激しい時代です。これにともない、ミッション・ビジョン・バリューなど、企業のあり方や方針を大きく転換することも検討する必要があります。経営理念そのものは変えないとしても、解釈を吟味し、これまでの考え方や行動を再考しましょう。例えば、「お客様第一」という理念を掲げていたとします。従来なら、「お客様の声が絶対で、迅速かつ安価に対応すること」でしたが、今後は「お客様のニーズを先取りし、付加価値の高い提案をすること」へと解釈を変えるのです。次に、②企業倫理の浸透とは、時代に合った企業理念はあるものの、会社全体で十分に共有できていないケースです。朝礼で経営理念や行動指針を唱和する、会議でビジョンに沿った経営計画を立てる。たしかに、普段から慣れ親しむことで、理念が定着しているように“見える”企業は少なくありません。ところが、「口にする」「覚える」だけでは意味がなく、重要なのは従業員一人ひとりの意識を変えることが重要です。普段から能動的に行動を起こせるレベルでなければ、十分に理念が浸透しているとはいえません。ここまでの話をまとめてみましょう。1.経営理念がなければ、明文化して形にする。2.経営理念の解釈を変えるべきかを検討する。3.その浸透に向け、会社全体での共有を進めて求心力や一体感を高める。価値観を共有するために一方、経営理念の創造・浸透と同時に、やらなければならないことがあります。社内のコミュニケーションの活性に向けた施策です。これは、トップダウンによる会社への帰属意識の“押し付け”を回避し、横のつながり強化によるボトムアップをねらうアプローチ。風通しの悪さやセクショナリズムを打開するのに、最適な方法といえます。イベントの開催や社内報・理念ブックといったコミュニケーション・ツールの作成は、会社の価値に気づくきっかけとなり、インナーブランディングを加速するのに貢献するに違いありません。『インナーブランディング成功への道~成功の秘訣はチームづくりにあり!~』につづく。 関連記事 BtoBの救世主!“映像”を使いこなすべし! 優良顧客を獲得し売上アップ!B to Bマーケティング①[基本知識]... 社内報を「読みたい!」と思わせるアイデア5選 Illustratorでドット柄を作ってみよう
具体的なインナーブランディングにとりかかる前に、社内全体で共有すべき価値観である
「企業理念」について考えてみましょう。
会社の現状に応じて、2つのタイプの施策があります。
①企業理念の創造 ②企業理念の浸透 です。
会社の現状に合わせた「2つの施策」
まず、①企業理念の創造に取り組まなければならないケース。
これは、企業理念が明文化されていない、あるいは、存在するとしても時代の変化に
マッチしていない場合の施策です。
今は、社会環境の変化が激しい時代です。これにともない、ミッション・ビジョン・
バリューなど、企業のあり方や方針を大きく転換することも検討する必要があります。
経営理念そのものは変えないとしても、解釈を吟味し、これまでの考え方や行動を
再考しましょう。
例えば、「お客様第一」という理念を掲げていたとします。従来なら、
「お客様の声が絶対で、迅速かつ安価に対応すること」でしたが、
今後は「お客様のニーズを先取りし、付加価値の高い提案をすること」へと
解釈を変えるのです。
次に、②企業倫理の浸透とは、時代に合った企業理念はあるものの、会社全体で
十分に共有できていないケースです。
朝礼で経営理念や行動指針を唱和する、会議でビジョンに沿った経営計画を立てる。
たしかに、普段から慣れ親しむことで、理念が定着しているように“見える”
企業は少なくありません。
ところが、「口にする」「覚える」だけでは意味がなく、重要なのは
従業員一人ひとりの意識を変えることが重要です。
普段から能動的に行動を起こせるレベルでなければ、十分に理念が浸透しているとは
いえません。
ここまでの話をまとめてみましょう。
1.経営理念がなければ、明文化して形にする。
2.経営理念の解釈を変えるべきかを検討する。
3.その浸透に向け、会社全体での共有を進めて求心力や一体感を高める。
価値観を共有するために
一方、経営理念の創造・浸透と同時に、やらなければならないことがあります。
社内のコミュニケーションの活性に向けた施策です。
これは、トップダウンによる会社への帰属意識の“押し付け”を回避し、
横のつながり強化によるボトムアップをねらうアプローチ。
風通しの悪さやセクショナリズムを打開するのに、最適な方法といえます。
イベントの開催や社内報・理念ブックといったコミュニケーション・ツールの作成は、
会社の価値に気づくきっかけとなり、インナーブランディングを加速するのに
貢献するに違いありません。
『インナーブランディング成功への道~成功の秘訣はチームづくりにあり!~』につづく。