アドバンド株式会社

魅力的な採用ページにするための「言葉」の使い方とは?

19.05.13
 魅力的な採用ページにするための「言葉」の使い方とは?

新卒採用のカギは学生の心をつかむこと!

「エントリー者、会社説明会への参加者が少ない」「内定を出したのに辞退されてしまう」。いまや、新卒採用は激戦区で、優秀な人材の採用どころか、人材の確保すら困難になっている。
そのため、Webサイトで採用情報ページに力を注ぐ企業が増えてきた。ところが、せっかくお金をかけて作成しても、成果が出る企業と成果が出ない企業がある。その理由を考えてみたいと思う。


株式会社ソニーミュージック・エンターテインメントの採用情報ページを訪れると、TOPページに「世界を君がおもしろくするんだ」というキャッチコピーが表示される。そしてスクロールすると、仕事にかける熱意を感じるプロジェクトストーリー、エンタメ業界と自社の歴史といった風に、就活生の理解を深めるコンテンツがつづく。
同様に、三井ホーム株式会社では、「『こだわり』で常識に挑め」という刺激的なメッセージを筆頭に、仕事へのこだわりや社員への思いなど、具体的で読み応えのあるコーナーが楽しめる。
この2社のように、成果の出る採用情報ページでは、学生の目線に立ち、学生の興味を惹く「言葉」がとても印象的だ。一方、成果の出ないものは、会社案内の焼き直しのような言葉がならび、決して魅力を感じない。


「伝わる」言葉づかいを意識する!


成果の出る採用情報ページをつくるポイントは二つある。

一つ目は、具体的な仕事内容を魅力的に伝えること。
株式会社リクルートキャリアの研究機関「就職みらい研究所」による「就活生が最も知りたいこと」のアンケートでは、69%が「具体的な仕事内容」と答えている。さらに、内定辞退理由の三割を占める「面接で詳しく知った仕事内容が希望と合わなかった」という問題も、これを意識することで改善される。実際の仕事について魅力を伝えるには、担当した業務の話やプロジェクトストーリーを掲載することが有効だ。
しかし、ただ淡々と書くのではなく、仕事中の心情や苦労した状況を、読み手に伝えなければならない。そのためには、学生が憧れるような社員を登場させ、十分な取材を通して、感動を与えるような物語を描くことが必要だ。

二つ目は、心が惹かれるようなキャッチコピーを用いること。
人間の第一印象は3秒で決まるのと同様に、いくらコンテンツの内容が良くても、キャッチコピーに求心力がないと読者が読む気にならない。初めに可能性を感じさせるキャッチコピーで心をつかみ、ボディーコピーに誘導することで、仕事への理解を深めてもらうのだ。具体的な仕事内容とキャッチコピー。学生の興味を惹くには、この二点がポイントだ。自社で考えるのが難しければ、プロに依頼するのも一つの手である。


「ただあるだけ」ではない、魅力的な採用ページへ!


私自身も、就活中にこんな経験がある。エントリーしようにも、同じ業界にたくさんの会社があり、違いがわからない。そこで、各社の採用情報ページで比較することにした。
しかし、すべての会社のページをじっくり読む時間はない。抽象的な言葉でわかりづらい会社、自分にとって役立つ情報や感動するエピソードのない会社は敬遠し、最終的にエントリーした会社は「言葉」にこだわりのある会社ばかりだった。Webサイトの採用情報ページは、あればいいというわけでは決してない。

学生が「知りたい」情報を、感動させる言葉で伝えないと会社説明会への参加にはつながらない。そのためには、しっかりとした取材やヒアリングをするなど、手間をかけて「言葉」を練る必要がある。
2021年度の採用活動に向けて、採用情報ページを見直してはいかがだろうか。


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