デザインイラストレーションソフト 【Illustrator】描画モード徹底調査 18.10.19 イラレでいろいろな活用ができる機能の「描画モード」。ただ、効果の種類が多くて、なかなか使いこなせていないのではないでしょうか?今回、描画モードを実際に試してみました。全モードご紹介していきます!※イラレのドキュメントのカラーモードはCMYKで、黒はCMYK全て100%の場合です。RGB、K100の黒の場合は見た目が変わってきますので、お気をつけください。描画モード2つの異なる写真や図形などのカラーを混ぜ合わせることができるものです。イラレの透明パネルで現在は15種類の描画モードがあります。下にある色を基本色、上にある色を合成色とします。描画モードは透明パレットから選択できます。【ウィンドウ→透明】ちなみに描画モードの並びには理由があって、近い効果が得られるものがまとまっています。描画モード①乗算2つの色を掛け合わせるものです。掛け合わせていくほど黒に近づいていきます。絵の具を混ぜているような感覚だと思ってください。ただし、白はない状態と判断されるため、乗算すると見えなくなってしまいます。②スクリーン乗算の逆で掛け合わせていくほど白に近づいていきます。明るさを強調するため、ここでは黒が見えなくなってしまいます。③オーバーレイ明るさの度合いで、合成色が乗算かスクリーンかのどちらかが反映されます。基本色の輝度が50%グレーよりも明るければスクリーン、50%より暗ければ乗算になります。明るいところはより明るく、暗いところはより暗くなります。④ソフトライト/ハードライトオーバーレイは基本色の輝度が基準でしたが、ここでは合成色の輝度が基準になります。ソフトライト、ハードライトどちらも合成色の輝度が50%グレーよりも明るければ基本色が明るく、50%グレーよりも暗ければ基本色が暗くなります。ソフトライトよりもハードライトの方が強い効果になります。⑤比較(暗)基本色と合成色を比較して、より暗い色を表示します。⑥比較(明)基本色と合成色を比較して、より明るい色を表示します。⑦焼き込みカラー基本色の色を暗くして上の色に反映されます。乗算と同じく、白は何もない状態と判断されるため、焼き込みカラーにすると見えなくなってしまいます。⑧覆い焼きカラー焼き込みカラーとは逆で基本色を明るくして上の色に反映されます。スクリーンと同じく、基本色の明るい色が反映されるため、黒は見えなくなってしまいます。⑨差の絶対値/除外基本色と合成色の明度の高い数値から、低い数値を引いた色が表示されます。そのため白は反対の明度になり、黒は影響がないため見えません。どちらも同じ効果が得られますが、除外の方が白と黒の色が重なった時、コントラストが少し弱いです。⑩色相基本色の輝度と彩度を維持したまま、合成色の色相を合成させます。輝度は人間が感じる光の強さの度合いであるため、明度とはまた別のものです。白、グレー、黒の無彩色は彩度や色相がないため、同じモノクロという結果になります。⑪彩度基本色の輝度と色相を維持したまま、合成色の彩度を合成させます。白、グレー、黒の無彩色は彩度が0のためモノクロになります。⑫カラー基本色の輝度を維持したまま、合成色の色相と彩度を合成させます。白、グレー、黒の無彩色はサイドや色相がないため、同じモノクロになります。⑬輝度合成色の輝度が基本色に反映されます。まとめいかがでしたか。たくさんの効果がありますが、用途を理解できれば、うまく活用できると思います。ぜひご活用ください! 関連記事 ちゃんと設置している? Webのシンボルアイコン“ファビコン” CSRとESGを包含するSDGsへの期待 Vol.03 社内報を「読みたい!」と思わせるアイデア5選 お客様の声を集めてWebに掲載する【効果編】
イラレでいろいろな活用ができる機能の「描画モード」。
ただ、効果の種類が多くて、なかなか使いこなせていないのではないでしょうか?
今回、描画モードを実際に試してみました。
全モードご紹介していきます!
※イラレのドキュメントのカラーモードはCMYKで、
黒はCMYK全て100%の場合です。
RGB、K100の黒の場合は見た目が変わってきますので、
お気をつけください。
描画モード
2つの異なる写真や図形などのカラーを混ぜ合わせることができるものです。
イラレの透明パネルで現在は15種類の描画モードがあります。
下にある色を基本色、上にある色を合成色とします。
描画モードは透明パレットから選択できます。
【ウィンドウ→透明】
ちなみに描画モードの並びには理由があって、近い効果が得られるものがまとまっています。
描画モード
①乗算
2つの色を掛け合わせるものです。
掛け合わせていくほど黒に近づいていきます。
絵の具を混ぜているような感覚だと思ってください。
ただし、白はない状態と判断されるため、乗算すると見えなくなってしまいます。
②スクリーン
乗算の逆で掛け合わせていくほど白に近づいていきます。
明るさを強調するため、ここでは黒が見えなくなってしまいます。
③オーバーレイ
明るさの度合いで、合成色が乗算かスクリーンかのどちらかが反映されます。
基本色の輝度が50%グレーよりも明るければスクリーン、50%より暗ければ乗算になります。
明るいところはより明るく、暗いところはより暗くなります。
④ソフトライト/ハードライト
オーバーレイは基本色の輝度が基準でしたが、ここでは合成色の輝度が基準になります。
ソフトライト、ハードライトどちらも合成色の輝度が50%グレーよりも
明るければ基本色が明るく、50%グレーよりも暗ければ基本色が暗くなります。
ソフトライトよりもハードライトの方が強い効果になります。
⑤比較(暗)
基本色と合成色を比較して、より暗い色を表示します。
⑥比較(明)
基本色と合成色を比較して、より明るい色を表示します。
⑦焼き込みカラー
基本色の色を暗くして上の色に反映されます。
乗算と同じく、白は何もない状態と判断されるため、
焼き込みカラーにすると見えなくなってしまいます。
⑧覆い焼きカラー
焼き込みカラーとは逆で基本色を明るくして上の色に反映されます。
スクリーンと同じく、基本色の明るい色が反映されるため、黒は見えなくなってしまいます。
⑨差の絶対値/除外
基本色と合成色の明度の高い数値から、低い数値を引いた色が表示されます。
そのため白は反対の明度になり、黒は影響がないため見えません。
どちらも同じ効果が得られますが、除外の方が白と黒の色が重なった時、
コントラストが少し弱いです。
⑩色相
基本色の輝度と彩度を維持したまま、合成色の色相を合成させます。
輝度は人間が感じる光の強さの度合いであるため、明度とはまた別のものです。
白、グレー、黒の無彩色は彩度や色相がないため、同じモノクロという結果になります。
⑪彩度
基本色の輝度と色相を維持したまま、合成色の彩度を合成させます。
白、グレー、黒の無彩色は彩度が0のためモノクロになります。
⑫カラー
基本色の輝度を維持したまま、合成色の色相と彩度を合成させます。
白、グレー、黒の無彩色はサイドや色相がないため、同じモノクロになります。
⑬輝度
合成色の輝度が基本色に反映されます。
まとめ
いかがでしたか。
たくさんの効果がありますが、用途を理解できれば、うまく活用できると思います。
ぜひご活用ください!