広報PR企業経営広告業界 ~すでにそこにある未来~ 大転換期の広告手法 【第Ⅲ部 広告・広報の変化】 17.05.15 3つの視点からブランディングの実現を目指し、3種の媒体を駆使して広告・広報アイテムを強化。第Ⅰ章では、技術が進化しサービスが複雑化・高度化するため、より顧客視点のマーケティングが求められること。第Ⅱ章では、優秀な人材のリクルートと、社内外のコミュニケーション活性化によるシナジーの大切さをお伝えしてきた。これらを受けて、第Ⅲ章では、これからの企業における広告・広報のあり方や変化について述べていきたいと思う。情報過多の現代、重要な鍵はマーケティングまず認識しておくべきことは、現代は情報過多であること。しかも年々増加する傾向にある。10年前と比べ、流通する情報量は数百倍から数千倍とも言われ、まさしく情報の大洪水の中を進んでいるようなものだ。欲しい情報はインターネットで検索すれば簡単に手に入る。営業マンのあなたが新規のお客様とアポイントを取ろうと営業電話をかけても、よほど希少で価値ある情報を保有していない限り、話を聞いてもらえる機会はますます減っていくはずだ。ここで出番となるのがマーケティングとなる。つまりお客様の側から、見つけてもらう仕組みが必要となるのだ。商品・サービスの差別化が必要なのは言うまでもないが、それをどう販売につなげるかが課題といえる。お客様にとってのベネフィットやメリットは伝わっているか。貴社の強みや特長が分かりやすく記載されているか。お客様の信頼を得るための実績や導入事例はあるか。資料請求や問い合わせなど次の行動を促す仕組みやオファーがあるか…。デジタル・アナログを問わず、有益なコンテンツを発信するマーケティングが求められている。一方、新たな商品を開発し付加価値の高いソリューションを提供するには、優秀な人材を獲得するリクルート活動と、専門技術を持つ社員同士のシナジーが必要だ。ところが先にお伝えしたように優秀な人材採用どころか、人員確保すら難しくなっている。売り手市場による新卒の内定辞退、労働環境の変化による離職者増加など、企業が抱える人の問題は深刻だ。特に新卒採用では、社会経験のない学生に対して企業の魅力を伝える努力が必要となる。マイナビやリクナビなど採用広告媒体に出稿し、自社のWebサイトや会社説明会で配布するパンフレットなど、プレゼンテーションの質をアップすることが重要なのだ。また社内の風通しを良くして、社員のロイヤリティを向上することも忘れてはならない。社内報や周年誌、クレド・コンセプトブックなどで、普段から理念や価値観を共有して社風を醸成したい。ブランディングは3つの視点から企業価値向上に直結するブランディングは今後、あらゆる企業にとって重要な役割を担うだろう。見込客にはマーケティング、就活生にはリクルート、従業員にはシナジー。これら3つの視点から考える必要がある。 アイテムの制作でいえば、Web・印刷物・映像の3種のメディアから選択、あるいは複数を組み合わせて展開することが望ましい。ただし昨今、制作のトレンドは大きく変化している。Web(コーポレートサイト)の制作で強調したいのは、ターゲットを見込客に設定すべきということ。商品・サービスに興味を持った初めての訪問者に、その価値を感じさせ、資料請求など行動を促す。つまり見込客に足跡を残してもらい、リスト化することを最大の目標にするのだ。また自社サイト上で、情報を定期的に更新する、あるいは有益コンテンツを発信することはSEO対策として有効とされる。印刷物は手に取った人が最も価値を感じやすいアイテムだ。いつでも読めて、持ち帰って再読できるメリットを活用したい。見込客には商品・サービスの購入を促す、就活生には企業の魅力を伝える。また、従業員には帰属意識を感じさせるアイテムとして非常に有効だ。映像はイメージとして直感的に訴えることができる。その特性を活かし、展示会やセミナー、採用のための会社説明会など最初の接点でインパクトを与えるには最適の媒体だ。情報過多の時代、企業にとってブランディングは重要な経営戦略となる。そしてブランディングの実現にはマーケティング・リクルート・シナジーという3つの視点が必要となる。新たな時代の幕開けに、アイテムづくりを含めた経営戦略を考えてみてはいかがだろうか。 関連記事 過去~現在~未来の物語を伝え、株主の長期投資を促す株主通信とは!? 【集合写真】撮影時のひと工夫! 企画の基本の<き>アウトプット編~企画の「見せ方」を考える~ Photoshopのドロップレットを使って大量の画像データをカンタン...
3つの視点からブランディングの実現を目指し、
3種の媒体を駆使して広告・広報アイテムを強化。
第Ⅰ章では、技術が進化しサービスが複雑化・高度化するため、より顧客視点の
マーケティングが求められること。
第Ⅱ章では、優秀な人材のリクルートと、社内外のコミュニケーション活性化による
シナジーの大切さをお伝えしてきた。
これらを受けて、第Ⅲ章では、これからの企業における広告・広報のあり方や変化に
ついて述べていきたいと思う。
情報過多の現代、重要な鍵はマーケティング
まず認識しておくべきことは、現代は情報過多であること。
しかも年々増加する傾向にある。10年前と比べ、流通する情報量は数百倍から数千倍
とも言われ、まさしく情報の大洪水の中を進んでいるようなものだ。
欲しい情報はインターネットで検索すれば簡単に手に入る。営業マンのあなたが
新規のお客様とアポイントを取ろうと営業電話をかけても、よほど希少で価値ある情報を
保有していない限り、話を聞いてもらえる機会はますます減っていくはずだ。
ここで出番となるのがマーケティングとなる。
つまりお客様の側から、見つけてもらう仕組みが必要となるのだ。
商品・サービスの差別化が必要なのは言うまでもないが、それをどう販売につなげるかが
課題といえる。お客様にとってのベネフィットやメリットは伝わっているか。
貴社の強みや特長が分かりやすく記載されているか。お客様の信頼を得るための実績や
導入事例はあるか。資料請求や問い合わせなど次の行動を促す仕組みやオファーがあるか…。デジタル・アナログを問わず、有益なコンテンツを発信するマーケティングが
求められている。
一方、新たな商品を開発し付加価値の高いソリューションを提供するには、優秀な人材を
獲得するリクルート活動と、専門技術を持つ社員同士のシナジーが必要だ。
ところが先にお伝えしたように優秀な人材採用どころか、人員確保すら難しくなっている。
売り手市場による新卒の内定辞退、労働環境の変化による離職者増加など、企業が抱える
人の問題は深刻だ。
特に新卒採用では、社会経験のない学生に対して企業の魅力を伝える努力が必要となる。
マイナビやリクナビなど採用広告媒体に出稿し、自社のWebサイトや会社説明会で
配布するパンフレットなど、プレゼンテーションの質をアップすることが重要なのだ。
また社内の風通しを良くして、社員のロイヤリティを向上することも忘れてはならない。
社内報や周年誌、クレド・コンセプトブックなどで、普段から理念や価値観を共有して
社風を醸成したい。
ブランディングは3つの視点から
企業価値向上に直結するブランディングは今後、あらゆる企業にとって重要な役割を担う
だろう。見込客にはマーケティング、就活生にはリクルート、従業員にはシナジー。
これら3つの視点から考える必要がある。
アイテムの制作でいえば、Web・印刷物・映像の3種のメディアから選択、あるいは
複数を組み合わせて展開することが望ましい。ただし昨今、制作のトレンドは大きく
変化している。
Web(コーポレートサイト)の制作で強調したいのは、ターゲットを見込客に設定すべき
ということ。商品・サービスに興味を持った初めての訪問者に、その価値を感じさせ、
資料請求など行動を促す。つまり見込客に足跡を残してもらい、リスト化することを
最大の目標にするのだ。また自社サイト上で、情報を定期的に更新する、あるいは
有益コンテンツを発信することはSEO対策として有効とされる。
印刷物は手に取った人が最も価値を感じやすいアイテムだ。
いつでも読めて、持ち帰って再読できるメリットを活用したい。
見込客には商品・サービスの購入を促す、就活生には企業の魅力を伝える。
また、従業員には帰属意識を感じさせるアイテムとして非常に有効だ。
映像はイメージとして直感的に訴えることができる。その特性を活かし、
展示会やセミナー、採用のための会社説明会など最初の接点でインパクトを
与えるには最適の媒体だ。
情報過多の時代、企業にとってブランディングは重要な経営戦略となる。
そしてブランディングの実現にはマーケティング・リクルート・シナジーという3つの
視点が必要となる。新たな時代の幕開けに、アイテムづくりを含めた経営戦略を
考えてみてはいかがだろうか。