アドバンド株式会社

企画の基本の<き>アウトプット編~企画の「見せ方」を考える~

17.01.19
企画の基本の<き>アウトプット編~企画の「見せ方」を考える~

いよいよアウトプット編。
前回のコンセプト編で設定した目的や方針を踏まえ、
適切なコンテンツを制作していきましょう。


⑤コンテンツ制作~読者の「心理」と「行動」を意識する~

大切なのは、ターゲットの「心理」をどう動かし、どのような「行動」をとってもらいたいのかをイメージすること。
最終的に行動してもらえなければ、ツールを作る意味が無いからです。

コンテンツはWhat(何を伝えるか)とHow(どうやって伝えるか)の2つの側面から成り立っています。

Whatは、主にコピーが担います。発信者の押しつけではなく、ターゲットが読みたくなる文章を心がけましょう。
キャッチコピーは文章の1文目を、1文目は2文目を読ませるために書くことを意識すると、読者を引き込むことができます。
また、文章のスタイルや量は、ターゲットに合わせること。例えば、専門家ではない読者を想定するならば専門用語は避け、一般的で分かりやすい言い回しに直すべきです。
文章の流れも重要です。「PASONAの法則」をご存知ですか。これはマーケターの神田昌典氏が考案した、セールスライティングの文章モデルです。
読み手が抱えている問題を提起し、共感を抱かせつつ商品・サービスによる解決策を提示することで、思わず利用したくなる文章を書くことができるのです。

一方、Howはデザインの役目。最も大切なのは、メッセージが正しく伝わる構成を心がけることです。
また、ターゲットの好みそうなデザインは事前に調査・検討しておきましょう。
特に、雑誌は参考になります。想定しているのが10代女子ならティーンズ誌、経営者に向けたものならビジネス誌を読むと、傾向をつかむことができます。

デザインにはメリハリも必要です。ページごとの変化はもちろん、見開き内での強弱がないと、どこが重要なポイントなのかが伝わりません。
文字の大きさや色、フォントなどでメリハリをつけるだけでも読みやすくなります。
ただ、やりすぎは禁物。あくまでも、読者に重要なポイントを理解してもらうのが目的です。
また、写真やイラスト、チャートを使えばよりイメージが膨らみます。図解化できるところはないか、一度検討してみることも重要です。


⑥レイアウト~ページの組み立て方には2つの方法がある~

最終段階であるレイアウト。実は制作の現場において、印刷物やWebサイトのレイアウトを組み立てる際には2通りの考え方があるのです。

ひとつは、左脳的なアプローチ。タイトルや文章、写真など、要素をあらかじめ揃えた上で配置を決める方法です。
多くの方が利用する正攻法ですが、この方法だとデザインの自由度が小さく、無難にまとまったレイアウトに偏ってしまう懸念があります。

一方で、直感的にレイアウトから考えるやり方もあります。これが右脳的アプローチです。
事前に雑誌などサンプルページを頭の中にストックしておき、そこから発想を得てレイアウトを先行して作成。その後に文字や写真などの要素を用意します。
この方法ではデザインに制限が無く、思いがけない大胆なページを考えることができます。
ただしこれは、一定の経験とセンスが必要で、数多くの優良なサンプルを収集する手間もかかるため、上達するまでに時間を要する手法です。


社内で企画の方針を決めることができるなら、デザインやレイアウトを制作会社に依頼する方が、手間やコストを抑えることができます。
しかし、より大きな成果を求めるなら、上流工程を含めて協力してもらいましょう。
制作会社は多くのツールを作る中で、どんな言い回しやデザインが人をひきつけるのか熟知しているため、きっと効果のある制作物が完成するはずです。

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