アドバンド株式会社

新卒採用を成功に導く方法とは!?

19.05.20
新卒採用を成功に導く方法とは!?

中途採用よりも新卒採用

生産年齢人口の減少や少子化にともない、大手企業を中心に「新卒採用」に力を注ぐ企業が増えているようだ。一方、人材の流動化や終身雇用の崩壊により、「中途採用」のマーケットも活気がある。この2つの採用方法の違いはなんだろうか。


中途採用は経験者を採用できるため、会社の即戦力として活躍することが期待できる。教育する必要もなく、手間もかからない。一見、いいことずくめの中途採用だが、これは「優秀な人材」というのが大前提だ。
ところが、仕事ができる優秀な人材は、企業が大切にするため、中途採用市場には出てこない。また、本当にできる人材を雇うには、それなりのコストがかかる。そもそも転職する理由は前職が嫌で辞めた人が大半である。「人が足りないから」という安易な理由で採用したとしても、また転職される可能性が高い。つまりデメリットが多いのだ。

一方、新卒採用はどうだろうか。たしかに学生は予備知識もなく、社会人としての経験もゼロ。そのため育成には、時間も手間もかかる。研修マニュアルのない中小企業には負担が大きいのも事実だ。しかし、経験に乏しいからこそ素直に企業文化を吸収し、前向きに働く姿勢も持っている。面接での失敗も少なく、件費が抑えられるというメリットもある。実は転職をくり返している経験者より、伸びしろが大きいのも事実。時間はかかるものの、じっくり育てていけば、いずれは成長して会社の中核を担う人材になりえるのだ。



学生目線に立ったツール活用

20203月卒業予定の大卒求人倍率は1.83倍。まさに「超・売り手市場」である。企業にとってメリットの大きい新卒採用だが、多くの企業から「欲しい人材が採れない」という声が挙がっている。新卒採用で成功するには、さまざまなツールを活かして自社のことをいかに伝えるかが重要だ。

一般的に、新卒採用をするなら求人媒体に掲載する必要がある。リクナビ・マイナビにはそれぞれ、約3万社の求人広告が掲載されている。その中から学生にエントリーしてもらうには工夫が必要だ。ポイントは広告文、特にキャッチコピーにある。通常、学生は「メーカー」「マスコミ」「営業」「社員1000名以上」など、業態・仕事内容・会社の規模などのキーワードで検索する。すると数百社、あるいは千社以上の会社が表示される。この段階では社名とキャッチコピーしか登場しない。そこで、学生がクリックしたくなるようなキャッチコピーが必要になる。ここでクリックされなければエントリーもないし、会社説明会への参加もない。会社を知ってもらう「きっかけ」は、学生目線に立ったコピーライティングが必要なのである。


採用活動においては、インターネットを活用する企業は多い。だが、リクルートサイトがあったとしても、学生が見るのは有名な大企業ばかり。わざわざ中小企業のサイトを訪れる学生はまれである。そこで、入社案内を活用することをオススメしたい。学生の目線でワクワクするような個性的なパンフレットを作成するのである。

入社案内を会社説明会で配布する企業が多いが、この方法では弱い。そもそも採用力に乏しい企業の悩みは、会社説明会の参加者が少ないこと。むしろマイナビ・リクナビのエントリー者に郵送するのが効果的だ。学生の心に響く入社案内をつくるには、多少の投資は必要。写真撮影や原稿作成を内製化で済ますのではなく、プロの力を借りて表現力豊かなパンフレットを作成する。学生の印象に残れば、会社説明会への参加者増加につながるはずだ。

会社説明会ですべてを壊すな!


ところが、優れた入社案内で学生を呼び込めたとしても、会社説明会での内容が学生の知りたいこととずれていれば、入社意欲が削がれてしまう。そうならないためには、映像を活用して演出効果を高める、エース級社員が登壇して魅力を伝えるコーナーを設けるなど、入社案内やリクルートサイトとのギャップが生まれないように努めることが大切だ。
上手に取り組めば成果も大きい新卒採用。社内で話し合ってみてはいかがだろうか?

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