アドバンド株式会社

新常識!Z世代の採用戦略

21.10.26
新常識!Z世代の採用戦略

今、新型コロナウイルスによって就職活動の形が変わり、採用の手法やトレンドもさまざまに変化してきています。
それに加え、近年は学生の「仕事への価値観」も激変しており、特に“Z世代”と呼ばれる層は、上の世代と比べて仕事に対する意識やキャリア形成の考え方が異なると言われています。

これらの変化は、今後の採用活動にも大きな影響をもたらすはずです。
例年通りの採用スタイルを続けたまま、いつの間にか「学生から選ばれない企業」となってしまわないよう、まずは、Z世代にはどのような特徴があり、どのような価値観を持っているか理解することから始めましょう。



そもそも、Z世代とは?

Z世代とは、1990年代中盤以降に生まれた世代をさします。アメリカで1960年代中盤~1980年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の1980年頃~1990年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味で「Z世代」「ジェネレーションZ」と呼ばれます。


Z世代の特徴・価値観 ~個人編~


<ソーシャルネイティブとして「デジタル」をフル活用>
生まれた時からデジタルデバイスが身近にあったため、生活のさまざまな場面でそれらを活用しています。
情報収集はスマートフォンで行うことが多く、子どもの頃からSNSを使いこなしており、常に人とつながっていることが当たり前です。
その分、SNSとの距離感や種類ごとの使い分けへの感度も鋭いと言われています。

<さまざまなコンテンツをマルチタスクで消費>
Z世代は日々大量の情報に接しているため、1つのコンテンツに費やす時間が短い傾向にあります。
Instagramのストーリー機能、YouTubeのショート機能、TikTokなど、短時間でみられる動画や画像を活用して情報収集・交換することが多いため、コンテンツの良し悪しの判断も早い傾向にあります。
また、マルチタスクでさまざまなコンテンツを消費することにも慣れているため、Instagramを開きながら、友達からのLINEに返信、PCではNetflixを開いてドラマを観ている……といった状況もZ世代にとっては当たり前の日常なのです。


<ダイバーシティ&インクルージョンを重視>
ほかの世代と比べ、膨大な情報やコミュニティを選択できる環境におかれていることから、多様性を認め、その個性を尊重する価値観をもつ傾向にあります。
また、SNSで積極的に情報発信をすることが、あらゆる社会問題の解決につながり、社会を良い方向に導く力になると実感している人が多い点もZ世代の大きな特徴であると言えます。


<モノよりコトを重視し、製品やサービスの真価を追求>
Z世代はデフレ時代に生まれ、幼少期にリーマン・ショックを経験しているため、消費に対しては控えめな傾向にあります。消費動向を見ると、「車離れ」に代表されるモノ離れは、若者全体の傾向としてZ世代にも引き継がれています。

また、SNSの普及にともない、選択肢も幅広いことから、ブランドのネームバリューよりも
実際のクオリティの高さ、どのようないきさつ(ストーリー)を持って生まれたのか、コンセプトに共感できるか、それに見合った費用なのかなど、製品やサービスの「本質的価値」にこだわる側面があります。

Z世代の特徴・価値観 ~シゴト編~


<ワークライフバランスを重視したい>
Z世代は、働くことと私生活の充実のバランスを大切にする人が多く、マイナビが発表した「2021年卒マイナビ大学生就職意識調査」では、「個人の生活と仕事を両立させたい」という回答が上位に。
プライベートの時間を大切に、楽しく柔軟な働き方をしたいと考えている人が多い世代であると言えます。
また、あくまでも仕事を「自身が重視する価値観を実現するための手段」と捉えており、転職へのハードルも低く構えている人が多い傾向にあります。


<社会課題の解決に貢献したい>
Z世代は、幼少期から「リサイクル」や「地球温暖化」といったSDGsの関連ワードを多く耳にしており、早期から社会課題に目を向ける機会を持っていました。
また、インターネットで世界中の情報にアクセスできる時代に育ったことも大きく影響し、仕事を通じた社会課題への貢献意欲も高いと言われています。


<会社が掲げる「理念」に共感したい>
他者との勝ち負けや金銭的報酬の多さよりも、自分の知的好奇心を満たしてくれること、大事にしている価値観に沿っていることを重視する傾向にあるほか、自分がその会社で「いかに社会貢献できるのか」という点に比重を置いて企業を選ぶ人が増えてきています。


いかがでしたでしょうか。
今後、社会の主役を担うZ世代は、企業にとって重要な存在になることは間違いありません。
効果的な採用・マネジメント活動に取り組み、変化をチャンスにつなげる必要があります。

そして、次回の記事では、具体的にZ世代の採用活動において心掛けておきたい


  1. 企業の理念や社会的価値を訴求するためのコツ
  2. 企業に求められる採用に関する情報発信の方法
  3. 入社後「コミュニケーション」の面で気をつけること

などのポイントについて詳しく解説していきたいと思います。ぜひ、お楽しみに!

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