アドバンド株式会社

就活で感じた採用広告・採用説明会の違和感

20.05.07
就活で感じた採用広告・採用説明会の違和感

昨年一年間、就職活動をしていて、「何故企業はこうしないのだろう?」というような
違和感を抱いた点がいくつかありました。

それらの違和感に共通していたのは「企業は学生に情報を伝え漏らしているのではないか」
という点でした。

そこで今回は、採用広告と採用説明会という2つの観点から上記の問題点に
迫っていこうと思います。


採用広告は仕事の「リアル」を伝えるべき



就職活動をしていると、部屋の机にどんどん採用パンフレットが積み上がっていきます。

そのどれもが、会社の魅力を雄弁に語っており、ここで働きたいと学生に思わせるのに
十分なクオリティです。

しかし、ここに不自然さが一つ。

働くことは、大小はあれど、なにかしらの辛さをともなうものです。

にもかかわらず、採用パンフレットからは、業務のきびしさ、つまり仕事の「リアル」を
一切感じ取ることができません。

お洒落なオフィス、高い売り上げ、仕事も趣味も楽しむ社員。

確かに華やかなところだけを切り取ったほうが、制作物の見栄えは良くなるでしょう。

しかし、学生が企業を選ぶときに見るのは、良いところばかりではありません。

学生は最終的に、会社の良いところと、自分にとって譲れない条件とを天秤にかけ、
どちらにより傾いたかで入社を決めます。

会社は仕事の辛さを隠そうとします。

けれども、学生は現実を知った上で、やりがいと辛さを比較したいと考えているのです。

採用パンフレットにのっていなくとも、学生自身がインターネットで口コミサイトを
検索したら大抵の会社の赤裸々な評価が出てきます。

学生に、隠してきたものを暴かれるように知られるよりは、あらかじめ採用パンフレットを
通して仕事の大変さも含め、楽しさややりがいを伝えてあげたほうが、企業の好感度は
上がるはずです。


採用説明会は「過程」を大切に




説明会においても、採用広告と同じような情報不足が気になりました。

会社が扱う商品やサービスのことを、担当の方が詳しく説明してくれる一方で、
それらがどのような苦労を経て完成したのかという「過程」が詳しく語られることは
ありませんでした。

商品やサービスに限った話ではありません。

社員一人ひとりの歩みや、会社全体の歴史に関しても同じことが言えます。

就活生は、企業があるプロジェクトを成し遂げる上で、どのような壁があり、どうやって
乗り越えたのか、という過程を知りたがっているのです。

過程を知ることで、その会社で働く上でどのようなスキルや人材が必要なのか真に
イメージが湧きます。

そうすれば、学生はより詳しくその企業でどのようなキャリアを歩みたいかを
伝えることができ、以降、企業と学生の間で齟齬が起きることを減らすことが
出来るでしょう。


まとめ



今回、採用広告と採用説明会、2つの観点から企業の情報の伝え漏らしを考えました。

情報の中には、確かに伝えるのに勇気が必要なものもあるはずです。

しかし、そのような情報もしっかり伝えてくれる企業にこそ、学生は入社したいと
考えています。

就活生の抱える違和感を解消することが、企業の円滑な採用活動につながっていくはずです。





Writing:Y.Y
アドバンド1年目 ライター
私のライターとしての「デビュー作」です。ドキドキ……!

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